50代、60代、そして70代以降をどう生きるか、について各界の著名人14人がざっくばらんに語った本があります。本日紹介するのは、男たち14人が「これからの人生」について語った、こちらの書です。
NHK教養番組編『男が語る 人生これからー「老い」をよりよく生きる14の話』(アスキーコミュニケーションズ)
この本は、政治・経済・社会・教育・文化など、「現代を読み解く鍵」を求めて、様々なテーマに取り組むテレビ番組「ETV2002」の中の人気シリーズ「老いをどう生きるか」を書籍化したものです。
NHK教育テレビで放映中から視聴者からの反響が大きく、「老いをどう生きるか」は出版を待ち望む声が大きかった、ということです。
本書では、2000年から2002年3月までの放送された分から、以下の男性14名の方の話をピックアップして単行本化しています。カッコ内の年齢は放送当時のもので、亡くなった方もいますがおおよそ13~15歳をプラスしていただくと2015年現在の年齢になります。
1.佐高信(57歳) 評論家
2.はらたいら(58歳) 漫画家
3.山本晋也(62歳) 映画監督・俳優
4.養老孟司(62歳) 医学博士
5.山藤章二(65歳) イラストレーター
6.堀田力(66歳) 弁護士・さわやか福祉財団理事長
7.山田太一(66歳) 脚本家・作家
8.藤本義一(69歳) 作家
9.岩城宏之(68歳) 指揮者
10.谷川俊太郎(68歳) 詩人
11.中坊公平(72歳) 弁護士
12.明石康(71歳) 元国連事務次長
13.なだいなだ(71歳) 作家・精神科医
14.森 毅(73歳) 評論家
本書を読んでいて感じたのは、インタビュー形式で語ったままの言葉で書かれているため、率直な思いを知ることができる、ということです。
まさに「ざっくばらん」という表現がぴったりで、各界の著名人で尊敬できる方々ばかりの、「老いをどう生きるか」という話は、とても参考になります。
一人ひとり話の内容を紹介するのは難しいですが、私が特に感銘を受けて印象に残ったのは、養老孟司さんの「人生の残り時間を意識して57歳で東京大学を退官した」という話です。
それともうひとり、弁護士の中坊公平さんの話には「付箋」がたくさん付きました。インドの話で世の中に春、夏、秋、冬の四季があるように、人生にも四季がある、という話です。以下の4つに分かれます。
1.学習期
2.勤労期
3.林住期
4.遊行期
定年後の人生は、まず「林住期」という、林で休みながら俗世間とも関わる期間が必要だ、ということです。林であって密林ではないので、完全に引退してはいけない。
ところがサラリーマンで定年を迎えた人は、計画的な準備をしていないと、を「林住期」経ずにいきなり「遊行期」に行ってしまって飽きてしまう。
「勤労期」と「林住期」の一番の違いは、他立的と自立的だということです。「林住期」は自分で決めなくてはなりません。そして、「林住期」には力がなくてはいけない。
力とは何かといえば、ちゃんと目標を持ったりすることが一番大事だ、ということです。
あなたも本書で各界の著名人の「老いをどう生きるか」という率直な話の中から人生設計のヒントを掴んでみませんか。
速読法・多読法が身につくレポート 『年間300冊読むビジネス力アップ読書法「17の秘訣」』 を無料で差し上げます。ご請求はこちらをクリックしてください!
では、今日もハッピーな1日を