書評ブログ

『オタク偉人伝』

「子どもはみんな、自分だけの『好き』があって、時間を忘れて取り組める天才です。」と述べて、世界をかえた偉人たちは子どもの頃、みんな「オタク」だったことをイラスト入りで紹介・説明している本があります。

 

 

本日紹介するのは、幼い頃から絵本が好きで、幼稚園生の頃の趣味は絵本作りだったというブックライター、絵本講師小川晶子さんが書いた、こちらの新刊書籍です。

 

 

小川晶子『すごい人ほどぶっとんでいた! オタク偉人伝』(アスコム)

 

 

 

この本は、世界を変えた偉人たちのおもしろオタクエピソードをたっぷり盛り込んで紹介している書です。

 

 

本書は以下の3部構成から成っています。

 

1.はじめに(小川晶子)

2.偉人32名のオタク紹介

3.おわりに(のぶみ)

 

 

そして、子どもの頃のオタクぶりが紹介されているのは以下の32名の偉人です。

 

◆ アインシュタイン(法則オタク)

◆ マーク・トウェイン(いたずらオタク)

◆ エジソン(発明オタク)

◆ スティーブ・ジョブズ(ハイテクいたずらオタク)

 

◆ ピカソ(ハトと闘牛オタク)

◆ 水木しげる(妖怪オタク)

◆ ゲーテ(詩と手紙オタク)

◆ ガリレオ・ガリレイ(議論オタク)

 

◆ 牧野富太郎(植物オタク)

◆ マリー・キュリー(勉強オタク)

◆ 手塚治虫(マンガオタク)

◆ チャップリン(コメディオタク)

 

◆ レオナルド・ダ・ヴィンチ(自然観察オタク)

◆ モンゴメリ(創作オタク)

◆ ファーブル(きのこオタク)

◆ 南方熊楠(書き写しオタク)

 

◆ 本田宗一郎(エンジンオタク)

◆ パスカル(数学オタク)

◆ ダーウィン(昆虫オタク)

◆ ベートーベン(即興演奏オタク)

 

◆ ベル(発明あそびオタク)

◆ アンデルセン(人形あそびオタク)

◆ 井深大(無線オタク)

◆ ライト兄弟(図面オタク)

 

◆ 湯川秀樹(読書オタク)

◆ イングリッド・バーグマン(なりきりオタク)

◆ ニュートン(工作オタク)

◆ アレクサンダー・フレミング(狩猟あそびオタク)

 

◆ 間宮林蔵(測量オタク)

◆ エドワード・モース(貝オタク)

◆ ジェームズ・ワット(しくみオタク)

◆ チャーチル(戦いごっこオタク)

 

 

この本の前半で私がとくに印象に残ったのは、トーマス・アルバ・エジソン(1847.2.11~1931.10.18 アメリカ)少年時代のエピソードです。

 

 

とにかく実験が好きで、「鳥が空を飛べるのはミミズを食べているから?」と考えて、「空飛ぶ薬だよ」と近所の女の子にミミズをつぶして水と混ぜたものを飲ませたり、地下室やアルバイト現場の列車の中でも実験をしたりしていたそうです。

 

 

子どもの頃から実験オタクだったエジソン何千回も実験を繰り返し、ついに「ながくきれない電球」をつくることに成功し、たくさんの人のくらしを明るく照らしました。

 

 

本書の中盤で印象的だったのは、レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452.4.15~1519.5.2)観察オタクぶりです。

 

 

例えば、「自然こそ、ぼくの先生だ」と学校に行くかわりに、自然からあらゆることを学ぼうとしていました。

 

 

とくに無数の貝殻、大きなクジラの骨、トカゲ、ヘビ、バッタ、コウモリなどを観察してスケッチブックに夢中で描いていたのです。

 

 

その後、レオナルド・ダ・ヴィンチ「万能の天才」と呼ばれるほど、多くの分野でのこした一流の仕事はすべて、自然観察から一人で学ぶことがベースになっていたのです。

 

 

この本の後半では、ハリス・クリスチャン・アンデルセン(1805.4.2~1875.8.4デンマーク)人形あそびオタクだったというエピソードが面白かったです。

 

 

アンデルセンは、6歳の頃から色とりどりのぼろきれを集めて、自分で人形のための服をぬい、着せかえあそびをすることに夢中になっていました。

 

 

また、お芝居のビラを配るおじさんと友達になり、ビラを夢中で見て、どんなお話か想像することを繰り返したのが、物語づくりの始まりとなって、物語力をきたえることになったのです。

 

 

私は新刊拙著『定年ひとり起業』(自由国民社)の中で、「好きなこと」を仕事にして起業することを推奨していますが、「好きなこと」の原点は小さい頃に夢中になっていたことにヒントがあることが多く、偉人たちもそうだったのかと改めて深く共感しました。

 

 

 

その他29名の偉人たちの子供の頃のオタク・エピソードはどれも興味深く、参考になります。詳しく知りたい方はぜひ、この本を手に取ってお読みください。イラスト入りでカラフルなページを見ているとイメージが膨らんで、楽しく読めます。

 

 

また、本書の途中には以下の3つの「オタクコラム」が掲載されていて参考になります。

 

◆「大好き」の見つけかた!

◆ いるいる!身近な未来のオタク偉人

◆ みんなに聞いてみよう オタク偉人クイズ

 

 

さらに巻末には「参考文献」として計84冊が紹介されています。少なくともこれだけの書籍の内容がバックにあって本書は出来上がっています。とくに興味を持った偉人については、参考文献を読んでさらに理解を深めることができます。

 

 

この本のイラストについては、絵本作家 のぶみ さんが担当しています。とてもかわいらしいタッチで描かれ、子どもが興味を持って読める工夫がなされています。

 

 

「オタク」とは、何かに「夢中!」「大好き!」ということですが、「好き」のパワーがいかにすごいかがわかる本で、子どもにはもちろん、大人にもぜひお薦めしたい一冊です。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【2548日目】