「二刀流というフレーズを超えた、ルースと大谷の共通点。それは『唯一無二の存在』ということである。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1970年生まれ、アメリカ留学してMLBについての研究を始め、「パンチョ伊東」こと伊東一雄に師事、現在は、MLBジャーナリストとして、J SPORTS、ABEMA等に解説者として出演し、スポーツライターとしても活動しているAKI猪瀬さんが書いた、こちらの書籍です。
AKI猪瀬『大谷翔平とベーブ・ルース 2人の偉業とメジャーの変遷』(角川新書)
この本は、ベーブ・ルース、大谷翔平という「唯一無二の存在」である二人の偉業と、それにまつわるMLBの変遷を紐解いている書です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.2022年の大谷翔平
2.1918年のベーブ・ルース
3.「投」の考察と変遷
4.「打」の考察と変遷
5.シーズン60本塁打、通算700本塁打
6.二刀流のこれから
この本の冒頭で著者は、「誰も本塁打を量産できなかった時代に、ルースは唯一本塁打を量産することができた。一方、大谷は誰も完璧に『二刀流』を体現できない時代に、唯一完璧に『二刀流』でプレーを続けている。」と述べています。
本書の前半では、「2022年の大谷翔平」および「1918年のベーブ・ルース」について、以下のポイントを説明しています。
◆ サイ・ヤングも記録していない二桁奪三振率
◆ 4球種の平均球速アップ
◆ 長打の指標バレルゾーン率はアーロンジャッジを超えるMLB1位
◆ 数値が示す本塁打量産の理由
◆ 史上初の規定打席・規定投球回数クリア
◆ 史上初のシーズン二桁勝利、二桁本塁打
◆ 1920年に1試合平均0.26本のところ54本塁打、2位は19本
◆ 一般男性より12%も速く認識できる「眼」
◆ 前人未到のシーズン60本塁打
◆「野球と出会っていなかったら、今頃、刑務所か墓場にいる」
この本の中盤では、「投の考察と変遷」および「打の考察と変遷」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 大谷翔平、復活から進化へ
◆ あらゆるデータが可視化される
◆ 人種の壁が取り払われた
◆ 奪三振率王の系譜
◆ 変化した「バレルゾーン」「ランチアングル」
◆ ルースのパワーと視力の良さと好敵手のタイ・カップ
◆ バットの進化
◆ ルースの盟友、ゲーリックの偉大な功績
本書の後半では、「シーズン60本塁打、通算700本塁打」および「二刀流のこれから」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ ルースの記録にまつわる3つの記録達成があった2022年
◆ 大谷翔平がMLB史上二人目の「シーズン二桁勝利、二桁本塁打」達成
◆ アーロン・ジャッジがアメリカンリーグ3人目のシーズン60本塁打以上
◆ アルバード・プホルスがMLB史上4人目の通算700本塁打達成
◆「大谷ルール」(=先発兼指名打者でスタメン出場)の誕生
◆ 悲運の二刀流選手、リック・アンキール
◆ MLBとNFLの二刀流選手、ボー・ジャクソン
◆「選手それぞれのスタイルに適した二刀流がある」
この本の締めくくりとして著者は、次の2つの言葉を紹介しています。
「一生懸命働き、野球に取り組む」
「野球は私にとって世界最高のゲームだった。今も、これからもそうである。」
あなたも本書を読んで、MLBジャーナリストによる「新たなメジャー史」を学び、改めてベーブ・ルースと大谷翔平の偉業とメジャーの変遷を感じてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3207日目】