「女がちょいと知恵を使ったら、途端に、生きづらさが生きやすさに変わったりするのよ。人生にはいろんな突破口がある。そのことを知ってほしい。」と述べて、女の「凄知恵」を提唱している本があります。
本日紹介するのは、1937年東京浅草生まれ、浅草仲見世四代目、一般社団法人ニッポンおかみさん協会会長、協同組合浅草おかみさん会理事長の冨永照子さんが書いた、こちらの書籍です。
冨永照子『おかみの凄知恵 生きづらい世の中を駆けるヒント』(TAC出版)
この本は、生きづらさに悩みを抱えている、道に迷っている、心が弱っている人に向けて、著者のモットー「勇気」「やる気」「元気」の三つの「気」を伝えて励ますための書です。
本書は以下の10部構成から成っています。
1.はじめに 凄知恵とは、人を活かす知恵である
2.お金はひとに使え~お金の凄知恵
3.生きるは商い~かしこく働くための凄知恵
4.修羅場道~痛い目に遭った時の凄知恵
5.人を動かし嵐を呼ぶ~人づきあいの凄知恵
6.旗を立てたら、走り続けろ~素敵に歳を重ねる凄知恵
7.早く止まり木を見つけなさい~男と女の凄知恵
8.どん底だって仏はいるから~生きのび方の凄知恵
9.おわりに ガラスの棺桶作って置いとけ
10.感謝の言葉 たとえ小さな恩返しでも、形にして返してゆく
この本の冒頭で著者は、「おかみの凄知恵」には、男の人が社会で出世していくためのコツが満載で、男の人たちにも是非読んでもらいたい、と述べています。
本書の前半では、「お金」および「働く」ための「凄知恵」について、以下のポイントを説明しています。
◆ 義理や人情など、訳が分からないことにお金を使う
◆ 右手にソロバン、左手に人情
◆ 小さいお金は使う、大きなお金はもらう
◆ 粋なお金の使い方は、お金が生きるような使い方
◆ お金の出し方ともらい方には、人間の品格が出る
◆ 開かない扉は、女の方が開けられる
◆ 啖呵売と泣き売の二種類がある
◆ 一つの職業が三代続いたらプロ
◆ 未来があるから叱るんだ
◆「勇気」「やる気」「元気」の三本柱を「感謝」という土台に打ち込む
この本の中盤で著者は、修羅場および人づきあいの「凄知恵」について解説しています。主なポイントは次の通り。
◆ 誰もがみんな、それぞれに苦労している
◆ 挫折した時は、反省して、自分で自分を「褒める」
◆ どんな時でも前に進めば、拾う神は現れる
◆ ピンチが自分の人生を養う
◆ おだてて、だまして、がまんする
◆ 人生は義理と人情と心意気
◆ 失敗の中に宝がある
◆ めげずにいれば、生きやすくなる
本書の後半では、「歳を重ねる」、「男と女」および「生きのび方」に関する「凄知恵」について、著者の信念を紹介しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 歳をとっても「旗」を立てたら下ろさない
◆ 行き詰ったら、憧れの人を真似てみる
◆「好奇心」と「チャレンジ精神」と「心意気」がいい男の三大要素
◆ 人を繋ぐのは「敏感な感性」
◆ いいことしてりゃ、地獄に仏
この本の締めくくりとして著者は、「ガラスの棺桶作って置いとけ」と述べています。84歳の現在も、まだまだ人生を前向きに生きて、「たとえ小さな恩返しでも、形にして返してゆく」ということです。
この本で著者が伝えてくれる「おかみの凄知恵」は、社会をたくましく生き抜くうえで、多くの示唆に富んでいて参考になります。
あなたも本書を読んで、生きづらい世の中を駆けるヒントをつかんで、前向きな人生を送ってみませんか。
ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。
では、今日もハッピーな1日を!【2598日目】