書評ブログ

『老い 人生の完成へ』

「年を取ることはほんとうに恵みに満ちていて、約束されたとおり、わたしたちは人生の宝をつぎつぎ発見していく、老いはあなたを絶望に追い込むものではなく、かえって希望をもたらしてくれるものである。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、1932~1996年、オランダ生まれ、カトリック司祭で、イェール大学、ハーバード大学などで教鞭をとり、1986年以降、カナダ・トロントにある障害のある者、ない者が共に生きるデイブレイク・ラルシュ共同体チャプレンを務めた、20世紀を代表するキリスト教会の霊的指導者ヘンリ・ナウエンさんと、ナウエンのイェール大学での教え子であり、カトリック司祭からソーシャルワーカーに転じたウォルター・ガフニーさんが書いた、こちらの書籍です。

 

ヘンリ・ナウエン・ウォルター・ガフニー『老い 人生の完成へ』(日本キリスト教団出版局)

 

この本は、老人を、老いのなかにひそむ危険と可能性の両方について教えてくれる師として語っている書です。

 

 

本書は以下の2部構成から成っています。

 

1.老いゆくこと

2.世話すること

 

この本の冒頭で著者は、「わたしたちは、老いた人と世話をしていく人とが、年齢をかさねるという共通の経験で結ばれつつ、互いを発見しあっていけるように、と願っている。そのなかで人は癒され、また新しい生の歩みをはじめることができるのだから。」と述べています。

 

 

本書の前半では、「老いゆくこと」について、次のポイントを説明しています。

 

◆ 闇へ向かう道としての老い

◆ 親しい人に先立たれ、自己喪失感に

◆ 光へ向かう道としての老い

◆ 希望を抱き、ユーモアを知って、彼方の光を見る

 

 

この本の後半では、「世話すること」について解説しています。主なポイントは以下の通りです。

 

◆ 自己に向かう道としての世話

◆ 深い思いやりをもって

◆ 他者に向かう道としての世話

◆ ありのまま受け入れる

 

この本の巻末には、エピローグ「車輪」、訳者あとがき、および解説「『老い』のスピリチュアリティの研究」が掲載されています。

 

 

あなたも本書を読んで、「老いはあなたを絶望に追い込むものではなく、かえって希望をもたらしてくれるものである」ことを実感してみませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3381目】