「いつか人は老いて死ぬ。これは真理。さけては通れない。なので常に『老いと死』を意識して残された人生を、共に楽しく生きていきたい。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、雑誌・広告・webで漫画やイラストを幅広く制作しているイラストレーターの なとみ みわ さんが書いた、こちらの書籍です。
なとみ みわ『私が死んだらどーなるの? おひとりさまの後始末 : マンション・ペット、貯金・遺品、葬儀・お墓』(小学館)
この本は、自分の死後、遺された人が困らないように、介護問題・お墓問題・遺産問題など、おひとりさまの終活について、漫画で描いた書です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.後始末、はじめの1歩
2.頼れるのは誰ですか?
3.死んだ後、私はどこに行くの?
4.私の財産どうしよう?
5.いつまで自宅にいられますか?
6.残したままでは死にきれない
この本の冒頭で著者は、「50歳を過ぎてから体力の衰えをひしひしと感じ、『老いと死』がぐーんとリアルになってきた。」と述べています。
本書の前半では、「後始末、はじめの1歩」および「頼れるのは誰ですか?」ついて以下のポイントを説明しています。
◆ 人生後半期の困り事:①病気・けが、②介護・認知症、③死後の手続き、④相続
◆ 準備のポイント:①頼れる人を探す、②お金回りの整理、③思いを書き出す、④住まい・身の回りの整理
◆ 身元引受人・保証人、財産管理等委任契約、任意後見契約、死後事務委任契約
◆ エンディングノートを用意して、尊厳死宣誓書も書いておく
◆ 自治体のエンディングプラン・サポート事業と終活情報登録伝達事業(横須賀市)
◆ 地域包括支援センターに相談
◆ 見守り契約、公正証書遺言などの活用
◆ 民間の「おひとりさま信託」(三井純友信託銀行、一般社団法人あんしんサポート)
この本の中盤では、「死んだ後、私はどこに行くの?」および「私の財産どうしよう?」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 葬式3式:①一般葬(180万円)、②家族葬(100万円)、③直葬・火葬式(20万円)
◆ お墓:埋葬する or 埋葬しない に分かれる
◆ 埋葬:家の墓、永代供養墓、樹木葬(墓に入らない)
◆ 埋葬しない:納骨堂、宇宙葬、散骨、手元供養
◆ 相続人を特定する、公正証書遺言が確実(自筆証書遺言、秘密証書遺言もある)
◆ 法定相続人がいない場合、特別縁故者(家庭裁判所が認定)が相続する場合も
◆ 相続財産を特定・整理して、遺言執行者を決めておく
◆ 遺贈、遺贈寄付、生前贈与、不動産の処分などの準備
本書の後半では、「いつまで自宅にいられますか?」および「残したままでは死にきれない」ついて説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 最期は自宅か施設化を考える
◆ 元気なうちに様々な施設を楽しく見学して自分に合う施設を見つけておくと安心
◆ 介護保険制度を活用すれば、自宅で最期を迎えられる
◆ 延命措置をどうするか、緩和ケアをそうするか、尊厳死宣言書で意思を明確に
◆ ペット:①里親、②ペット信託・遺贈、③老犬・老猫ホーム
◆ デジタル資産は、IDとパスワードを残しておく(パソコン、スマホ)
◆ ネット証券会社、ネット銀行の取引支店、口座番号
◆ サブスク契約の解約、SNSアカウントの整理
この本の締めくくりとして著者は、「ちゃんと向き合って、老いて死ぬことの何が不安なのかを見つけていかないと。死を意識することで、残りの時間の大切さに、なおさら気づけた私です。」と述べています。
あなたも本書を読んで、自分が死んだらどうなるのかを考え、マンション、ペット、貯金・遺品、葬儀・お墓などの終活に取り組んでみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3495日目】