入社1年目に覚えるべき「仕事の原則」や仕事とはどんなものかが分かる50の心構えを説いた「仕事の教科書」とも言える本があります。
本日紹介するのは、東京大学法学部在学中に司法試験に合格し、その後、ボストン・コンサルティング・グループ勤務を経て、ハーバード経営大学院(HBS)を修了、ライフネット生命を起業して現在社長を務める岩瀬大輔さんが書いた、こちらの本です。
岩瀬大輔『入社1年目の教科書』(ダイヤモンド社)
この本は、2011年に社会人13年目を迎えた著者の岩瀬大輔さんが、みずからの4社にわたる会社組織での仕事(社長を務めるライフネット生命の起業体験を含む)と米国留学経験などを踏まえて、仕事の原則とやり方を整理して伝えてくれる書です。
本書は以下の「仕事において大切な3つの原則」と、その後に「50の仕事のやり方・心構え」を記す構成となっています。
1.頼まれたことは、必ずやりきる
2.50点で構わないから早く出せ
3.つまらない仕事はない
まず、この「3つの原則」は非常に大切である、と会社就業経験34年間の私も同感です。
その後、本書では「50の仕事のやり方・心構え」が出てきますが、いずれも著者の会社組織における体験を織り交ぜながら、分かりやすく書いています。
最初のボストン・コンサルティング・グループ、次のインターネットキャピタルグループ日本法人、そしてリップルウッド・ホールディングスと、いずれも外資(米国)系企業での経験です。
転職をした方なら分かりますが、転職して直後の1年目はまさに「新入社員」と一緒で、組織の中で信頼を獲得するためには猛烈なスタートダッシュと厳しい自己管理・健康管理が求められます。
本書で著者が述べる「50の仕事のやり方・心構え」は、殆ど全て理解・納得できる項目ですが、とくに私も強調してあなたに伝えたいのは以下の項目です。
◆ 何があっても遅刻はするな
◆ 「何のために」で世界が変わる
◆ カバン持ちはチャンスの宝庫
◆ 質問はメモを見せながら
◆ 頼まれなくても議事録を書け
◆ 会議では新人でも必ず発言せよ
◆ アポ取りから始めよ
◆ 朝のあいさつはハキハキと
◆ 「早く帰ります」宣言する
◆ 仕事は盗んで、真似るもの
◆ 情報は原典に当たれ
◆ 仕事は総力戦
◆ まずは英語を「読める」ようになれ
◆ 目の前だけでなく、全体像を見て、つなげよ
◆ 社会人の勉強は、アウトプットがゴール
◆ 脳に負荷をかけよ
◆ 仕事に関係ない人とランチせよ
◆ 感動はためらわずに伝える
◆ 休息を取ることも「仕事」だ
◆ ビジネスマンはアスリート
また本書では間に、誰もが共通して関心を持つ、以下の4つのテーマで「コラム」が挟まれていて興味深いです。
1.会社選びの3つの基準
2.70歳になっても勉強し続ける意味
3.キャリアアップは人磨き
4.チャンスをつかめる人になれ
この「コラム」を読むだけでも本書の価値は大きいと思います。内容は敢えて書きませんので、興味ある方は本書をお読みください。とくに著者の個性が出ていて面白いです。
本書の最後には、「僕がおすすめする本」と、「僕がチェックしているツイッター」が一覧で記載されていて参考になります。
私も読んだ本で推薦できる書籍を以下に挙げておきます。
あなたも本書を読んで、入社1年目のキャリアを成功に導きませんか。内定者および新入社員は必読の1冊です!
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では、今日もハッピーな1日を