「自分にとって難易度の高い外国語をマスターするには時間がかかるが、習得できないことは絶対にない。必要な条件は唯一つ。外国語に興味を持っていることだ。この本を読んでいる時点で、その条件はクリアしている。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、南カリフォルニア大学を卒業、機械工学と声楽という、かけ離れた専攻をともに優秀な成績を収めた「ルネサンス奨学生」に選出され、本業のオペラ歌手をしながら、脳科学に基づいた独自の勉強法を構築した、ガブリエル・ワイナーさんが書いた、こちらの書籍です。
ガブリエル・ワイナー『脳が認める外国語勉強法』(ダイヤモンド社)
この本は、脳の特性に合わせた学習をすることで、自己満足に陥ることなく、スマートに外国語を使いこなすことができるようにするための書です。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.「外国語をマスターする」とはどういうことか
2.10年忘れずにいられる「記憶の5原則」
3.倍速で見につく「発音ファースト勉強法」
4.これで会話が成り立つ「最初の604語」
5.ライティングも苦にならない「文法暗記術」
6.語彙が飛躍的に伸びる「外国語ハック法」
7.外国語ができるだけで頭がよくなる
この本の冒頭で著者は、最速で外国語を学ぶための3つのカギを、以下の通り挙げています。
1.発音を最初に学ぶ
2.翻訳しない
3.RSR(分散学習をシステム化するツール)を使う
そして、学習の最大の敵は「忘れること」であり、これを何とかしないといけない、と著者は言います。
そこで、私たちの脳には学習スピードを加速させる機能があり、次の「記憶の5原則」に従えば、少ない時間でより多くの情報を記憶できる、と提唱しています。
1.脳の「忘れるフィルター」を突破する
2.できるだけラクをする
3.「思いだす」と忘れない
4.忘れる直前に思いだす
5.過去の記憶を上書きする
こうした脳の特性に合わせた学習をすることで、スマートに外国語をマスターできるだけでなく、これから学ぶすべての事物の学習にも役立つだろうと本書では述べています。
また、この本には、全米記憶力チャンピオンも舌を巻いたという、驚異の勉強法として、様々な勉強法が紹介されています。具体的には、次のような勉強法です。
◆ 発音ファースト勉強法
◆ 「書き言葉」は最高のインプット
◆ 発音は「目」で学べ
◆ 算数のように「つながり」で覚える
◆ 覚えやすい頻出語を厳選した「最初の604語」
◆ 「文法書」はインプットの宝庫
◆ 脳のつながりを強くするフラッシュカード
◆ 学習時間を加速させる音声カード
◆ 練習問題を解かずに理解できる文法カード
この本の巻末には、以下の資料が掲載されている。
◆ 用語解説
◆ 英語ネイティブの言語難易度ランキング
◆ 手書きカードの覚え方
◆ 音声記号との付き合い方
◆ 最初の604語
◆ 語学学校に通いたい人は
この本は、世界9カ国で翻訳され、ベストセラーになっています。日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、スペイン語、ハンガリー語で実践されています。
そして、脳科学者で医学博士の中野信子さんも、「本書で紹介されている外国語学習法の特徴を一言で言うならば、努力をしない、という一点に尽きる」と述べて、推薦の序文を書いています。
この本の脳科学に基づく具体的、実践的なメソッドや考え方は、他に類を見ない外国語勉強法で、外国語の習得に取り組む方だけでなく、ビジネスパーソンには強くお薦めしたい一冊です。
あなたも本書を読んで、「脳が認める外国語勉強法」を実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を