あなたの人間関係を今よりも快適にするための方法として、「選択理論」を分かりやすく解説している本があります。
本日紹介するのは、心理カウンセラーの渡辺奈都子さんが書いた、こちらの書籍です。
渡辺奈都子『人間関係をしなやかにするたったひとつのルール はじめての選択理論』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
この本は、私たちの悩みの90%以上を占めると言われている「人間関係の問題」について、ウィリアム・グラッサー博士が提唱する「選択理論」を採り入れることにより、解決していくことを説明している書です。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.人間関係を決めるたったひとつの違い
2.外的コントロール島の悲劇
3.選択理論アイランドの人間関係の秘訣
4.自分自身を上手にコントロールするために
5.もっと楽になる自分の生かし方
6.より良い人間関係を築くために
7.自分を幸せにする秘訣
本書の冒頭で著者は、「人間関係のあり方」を決める、たったひとつの違いは、次の二つの考え方の違いだ、と述べています。
◆ 外的コントロール心理学; 私は相手をコントロールすることができる
◆ 選択理論心理学; 私は自分だけをコントロールすることができる
すべての「人間関係の問題」は、外的コントロール心理学に基づいて、人を自分の期待通りにコントロールしようとするところから起こる、と著者は言います。
それに対して、「選択理論」では、人は自分の生き方を「選択」することができる存在だと考えます。そして、人間関係を良くするために身につけたい「7つの習慣」を以下の通り、挙げています。
1.耳を傾ける
2.励ます
3.尊敬する、敬意を払う
4.受け入れる
5.違いを交渉する、調整する、話し合う
6.信頼する
7.支援する
さらに、「選択理論」では、人の行動メカニズムを、次の「4つの要素」に分解して、セルフコントロールの方法を説明しています。
◆ 行為; 外から見て分かる動作や表情
◆ 思考; 頭の中で考えること、イメージすること
◆ 感情; 快/不快、気分や気持ち
◆ 生理反応; 身体反応、体内のコンディション
上記の4つの要素のうち、後輪である「感情」や「生理反応」は直接コントロールできないので、前輪である「行為」と「思考」をコントロールしなくてはならない、と説明しています。
そして、私たち人間は、次の5種類の「基本的欲求」に動機づけられて行動している、ということです。
1.愛・所属の欲求
2.力・価値の欲求
3.自由の欲求
4.楽しみの欲求
5.生存の欲求
これら「選択理論」の詳細に興味のある方は、ぜひウィリアム・グラッサー博士の著書をお読みください。
私たちは、意識しなければ、どうしても他人をコントロールしようとしてしまうものです。
人間関係をしなやかにし、幸せな人生を送るためには、すべての人が「選択理論」に基づいて、自分だけをコントロールする考え方を身につければいいのです。
あなたも本書を読んで、「選択理論」心理学を学び、人生で実践してみませんか。
速読法・多読法が身につくレポート 『年間300冊読むビジネス力アップ読書法「17の秘訣」』 を無料で差し上げます。ご請求はこちらをクリックしてください!
https://jun-ohsugi.com/muryou-report
では、今日もハッピーな1日を