書評ブログ

『認知症にならない100まで生きる食事術』

「認知症の元になるのは、あなたの20年前からの食事の蓄積です。」「食事で認知症を防ぐことは可能なのです。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、北海道大学医学部卒業、地域医療に従事した後、ニューヨークのロックフェラー大学医生化学講座などで糖尿病合併症の原因であるAGEの研究を約5年間行い、北海道大学医学部講師、久留米大学医学部教授を経て、2003年にAGE牧田クリニックを銀座に開業、のべ20万人以上の患者を診ている糖尿病専門医、AGE牧田クリニック院長、医学博士牧田善二さんが書いた、こちらの書籍です。

 

牧田善二『認知症にならない100まで生きる食事術』(文春新書)

 

この本は、「認知症にならない食事」とはどういうものかを知ってもらうために、医学的な理由や理屈だけでなく、どうしたらいいかという具体的な方法が記された書です。

 

本書は以下の8部構成から成っています。

1.認知症にならないために

2.食事があなたのすべてを決める

3.食事が大切な理由

4.原始人類の食事こそ理想

 

5.あなたが認知症にならない食事とは

6.認知症にならないための食事とは(理論編)

7.認知症にならないための食事とは(実践編)

8.食事以外で認知症を予防する方法

 

この本の冒頭で著者は、「アルツハイマー病は脳の糖尿病で、糖尿病がアルツハイマーの最大の原因」「AGEこそは老化を招く人類最大の敵」「認知症という病気は、20年かけて出てくる病気だ」「認知症になってから治療することは不可能だ」と述べています。

 

本書の前半では、「認知症にならないためにおよび「食事があなたのすべてを決める」について、以下のポイントを説明しています。

◆ 80歳を超えると認知症の有病率は2割を超える

◆ アルツハイマー型認知症が6~7割

◆ 日々の食事を変えてゆけば、アルツハイマー病は確実に予防できる

◆ 体を老化させるのは「糖化」で、その物質はAGE

 

◆ 糖尿病を持っていると認知症にかかりやすい

◆ 糖尿病は生活習慣病の中でも人生を左右する最大の曲者

◆ 取り込んだAGEの6~7%は体内に残る

◆ 若さと健康を保つには、糖質とAGEを避ける食生活を

 

この本の中盤では、「食事が大切な理由」「原始人類の食事こそ理想」「あなたが認知症にならない食事とは」および「認知症にならないための食事とは(理論編)」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

◆ 認知症を予防する食事をすれば、健康的に100歳まで生きられる

◆あなたの寿命を決めるのは遺伝ではなくライフスタイル

◆ 体の細胞を壊すのは食事

◆ AGEは紫外線を浴びることでも体内に増える

 

◆ 野菜、肉、魚を中心とした食事に戻すべき

◆ アルツハイマー病とは脳内に生じた糖尿病

◆ AGEは体のあらゆる部分を傷つける老化促進物質

◆ あなたを太らせるのはカロリーではなく、甘味や炭水化物などの糖質

 

本書の後半では、「認知症にならないための食事とは(実践編)」および「食事以外で認知症を予防する方法」について考察しています。主なポイントは以下の通り。

◆ ご飯の多食はアルツハイマー病も糖尿病も引き寄せる

◆ 糖質摂取を減らす習慣が、アルツハイマー病を遠ざける

◆ AGEを生み出さない調理法

◆ 積極的に食べるべき認知症を抑える食べ物

 

◆ 過去を捨てる、新しい世界を築く

◆ アルツハイマー病の予防には、五感の刺激がとても重要

◆ 有酸素運動、柔軟体操(ストレッチ)、筋トレをバランスよくやる

◆ 明るく前向きに生きる

 

この本の締めくくりとして著者は、「いちばん大事なのは、全身の慢性炎症を防ぐことです。」「それには、AGEを徹底して排除するー。」と述べています。

 

あなたも本書を読んで、最高の健康と若さを手に入れ、充実した楽しい人生を送っていきませんか。

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3258日目】