書評ブログ

『日経平均は4万円になる!』

「日本の最悪期は10年前に終わっています。日本が没落し、世界経済の落伍者になった原因はただ一つ、企業の稼ぐ力が破壊されたからです。」と述べている本があります。

 

 

本日紹介するのは、1949年長野県生まれ、横浜国立大学経済学部卒業、大和総研アメリカ・チーフアナリストドイツ証券副会長兼チーフ・インベストメント・アドバイザーを経て、現在は株式会社武者リサーチ代表武者陵司さんが書いた、こちらの書籍です。

 

武者陵司『日経平均は4万円になる!』(宝島新書)

 

 

この本は、今は悲観と懐疑が渦巻く中で、弾み車が着実に回り始めた時期と捉え、投資としては一番おいしい時期に差し掛かってきたことを示し、私たちに必要な「理性的に明るい将来を理解する楽観論」を提示している書です。

 

 

本書は以下の5部構成から成っています。

 

1.30年停滞した日本経済の原因と今後の展望

2.半導体・ハイテクが拓く日本の活路

3.「安い日本」が円安で大転換する

4.復活の土台が整った!

5.日本の将来を牽引する企業

 

 

この本の冒頭で著者は、「今、日本企業はどことも競合しない独自の技術分野を開拓し、コスト削減と超円高の一巡による価格競争力の回復で利益急回復を成し遂げました。」と述べています。

 

 

本書の前半では、「30年停滞した日本経済の原因と今後の展望」について、以下のポイントを説明しています。

 

◆ 金利低下の背景にあるものは、顕著な金余り

◆ Fedモデルによる「株式益利回り=米国債10年利回り」ならS&P500の理論株価は現在の3倍に

◆ 日本企業は、オンリーワンにビジネスモデルをチェンジ

◆ 日本の企業内国際分業モデルで利益率が顕著に上昇

 

 

この本の中盤では、「半導体・ハイテクが拓く日本の活路」および「安い日本が円安で大転換する」について、解説しています。主なポイントは次の通りです。

 

◆ 個人投資家の積立投資で日経平均4万円も

◆ 超ニッチ市場(部品、周辺機器、基盤)をほぼ独占する日本企業

◆ 資産デフレを容認・放置した結果、発生した負のバブル

 

◆ 土地本位制が資産デフレを生む

◆ 経済的に利用価値のある不動産は上昇し続ける

◆ 観光業がデフレ脱却の牽引力に

 

 

本書の後半では、「復活の土台が整った!」および日本の将来を牽引する企業」について説明しています。主なポイントは以下の通り。

 

◆ 米中経済戦争で漁夫の利を得る日本

◆ 米国からの稼ぎが途絶えれば中国経済はたちまち崩壊

◆ 自社株買いが牽引した米国株上昇

◆ 半導体の製造拠点が日本に回帰する

 

◆ 令和時代を牽引する日本企業の筆頭は半導体

◆ フォトレジストでも日本勢が世界市場で圧倒的

◆「ジョブ型雇用」へのシフトが急務

◆ 社会課題解決にハイテク活用は日本の得意分野

 

 

この本の締めくくりとして著者は、「ここから先には、株式資本主義によって日本経済が本格的な発展を遂げるフェーズが待ち受けているはずです。」と述べています。

 

 

貴方も本書を読んで、資産インフレで未曽有の株高になると予測する著者の描くシナリオを学び、「日経平均4万円時代」に備えていきませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【2755日目】