「最後のフィクサー」だからこそ知る政官財の昭和・平成裏面史を描いた本があります。
本日紹介するのは、高校教師、経済誌編集者を経て現在は評論家の佐高信さんと、空調設備工事会社ナミレイ会長などを歴任した武道総本庁総裁などを務める朝堂院大覚さんが書いた、こちらの書籍です。
佐高信・朝堂院大覚『日本を売る本当に悪いやつら』(講談社+α文庫)
この本は、「失われた30年」として停滞した「平成の時代」に日本で浸透した拝金主義や歴史修正主義という危機的な社会状況に対して、昭和から平成の日本を裏から見つめつづけた朝堂院大覚さんの正論というべき見解を、評論家の佐高信さんとの対話で描き出した書です。
本書は以下の12部構成から成っています。
1.戦後日本の裏街道を往く
2.米中露に毟られる安倍日本
3.カルロス・ゴーン事件と安倍政権
4.カミソリ後藤田にアラファトをつなぐ
5.石原慎太郎の正体
6.特捜検察の暗部
7.大銀行の罪
8.京都の闇人脈
9.オウム真理教と創価学会
10.マイケル・ジャクソンと見た夢
11.日大田中理事長の黒い人脈
12.神社本庁の腐敗
この本の冒頭で著者は、朝堂院さんが語って「自民党の誕生」についての秘話を紹介しています。現在の激動の時代にあっては、何が表で何が裏か判然とせず、何が起こるか分からない時代なので、朝堂院さんの一見突飛な視点にこそ、混沌とする日本社会の歪みを正すカギが潜んでいる、と著者は言います。
この本の対談で記されていることは、どこまでが真実でどこからが推測なのか、なかなか分かりづらい部分もありますが、世の中には様々な視点や見方があるのだと参考になります。
私が参考になったと感じた論点を以下に挙げておきます。
◆ カルロス・ゴーン事件の真相
◆ 東京オリンピックの利権
◆ カミソリ後藤田とアラファト議長
◆ 石原慎太郎、猪瀬直樹、徳田虎雄と都知事選
◆ 中山素平と中原伸之
◆ 平和相銀、イトマン事件、三越事件
◆ オウム真理教、統一教会、創価学会
◆ マイケルジャクソンと見た夢
あまりにも政財官界の幅広い事件を扱った対談で、そのまま理解・納得しがたい記述も多く見られます。但し、日本の指導者や国際関係が、さまざまな背景のもとに動いていることが何となく推察され、参考になります。
あなたも本書を読んで、日本の危機について改めて考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!