「日本FP協会のアンケートでも、人生100年時代の不安の第1位には『老後の生活設計』が登場します。老後の生活設計という言葉で多くの人が最初に思い浮かべるのは、公的年金です。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1959年島根県生まれ、2001年社会保険労務士登録・独立して開業、2005年ファイナンシャルプランナー(CFP)試験に合格し登録、2006年1級FP技能士合格、各種の年金相談や、老後の生活設計・退職・介護セミナー等の講師、執筆を行っている服部年金企画・講師の桶谷浩さんが書いた、こちらの大型本です。
桶谷浩『年金大改正 40代で始める~ 60歳からの働き方、増やす年金のもらい方 (暮らしとおかね) 』(ビジネス教育出版社)
この本は、2022年4月の年金大改正によって公的年金の受け取り方の多様性がさらに広がったことを受けて、分かりにくさが増した年金の仕組みを理解し、最も後悔しない年金の受け取り方をすることを助けるために書かれた書です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.年金の超基本
2.ねんきん定期便の見方
3.働きながら年金を増やす / 年金大改正と活用ポイント
4.じぶん年金をつくる
5.もっと深く年金を学ぶ
6.年金あるある問題解決集
この本の冒頭で著者は、「豊かな老後に向けて後悔しない年金の受け取り方がある」と述べています。
本書の前半では、「年金の超基本」および「ねんきん定期便の見方」について、以下のポイントを解説しています。
◆ 公的年金は終身で受け取れる「老後生活を支える主な収入源」
◆ WPP(Work longer 長く働く、Private pensions 私的年金、Public pensions 公的年金)で公的年金の繰り下げ受給がオススメ
◆ 定年延長と年金の持続性
◆ 受取る年金額と生活費のバランスが大切
◆ ねんきん定期便の見方を習得する
◆ これまでの年金加入期間、何歳からいくら老齢年金を受け取れるか
◆ 進化するねんきんネット、将来の年金額試算を
◆ 年金手帳の次の時代へ進むマイナンバーの利用
この本の中盤では、「働きながら年金を増やす / 年金大改正と活用ポイント」について考察しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 年金の繰り下げは自由に選択できる
◆ 75歳まで10年の繰り下げが可能になった
◆ 厚生年金の繰り下げは加給年金、遺族年金との関係に注意
◆ 厚生年金の適用拡大と就業者の配偶者の加給年金・振替加算
本書の後半では、「じぶん年金をつくる」「もっと深く年金を学ぶ」および「年金あるある問題解決集」をテーマに、著者の見解・ノウハウを説明しています。主なポイントは以下の通り。
◆ i DeCo に加入する注意点を理解する
◆ 自営業の場合は、国民年金基金も選択肢
◆ 使い勝手の良いNISAの複利効果を最大限に生かす
◆ 老後2000万円問題は的外れではない
この本の締めくくりとして著者は、「健康保険・介護保険の支払い方が変わる」ことを説明しています。
あなたも本書を読んで、2022年4月の年金大改正のポイントを理解し、60歳からの働き方、増やす年金のもらい方を学び、実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2874日目】