「今、YouTube をやらないのはビジネスをしていないのと同じだ」そのことを伝えるために、僕はこの本を書きました、と述べている本があります。
本日紹介するのは、高校卒業後、東京に引っ越し、19歳で日本マクドナルド株式会社にアルバイトで入社、23歳で正社員になり、30歳で店長に昇進、33歳で最優秀店長として表彰されるなど活躍、2010年に独立して、現在はYouTuberとしての総合力を身につける学校「ビジネスYouTuberの学校」を設立・運営するYouTube講演家の鴨頭嘉人さんが書いた、こちらの書籍です。
鴨頭嘉人『カンタンに売れるのになぜ YouTube をやらないんですか?』(かも出版)
この本は、YouTubeはブルーオーシャンで、発信者が少ない今の時期が有利であり、成功したいなら「ビジネスYouTuberになれ!」と提唱している書です。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.なぜ今 YouTube なのか?
2.なぜ YouTube でなければいけないのか?
3.こういう人には YouTuber は無理~陥りがちな三つの間違い
4.YouTuber は目指すな! ビジネスYouTuber になれ!
5.今後伸びるYouTuber は?
6.絶対に知っておきたい! チャンネル登録者数を増やすための7つのポイント
7.YouTuber で世界を変える
この本の冒頭で著者は、「モノ消費」から「コト消費」という価値観の変化が消費者に起きている、と指摘しています。つまり、モノの価値から心の価値へ変化しているのです。
例えば、歯医者は虫歯を治療する(歯を削る)ことから、虫歯にならない予防へシフトしていきます。同じように、情報を発信することで、全ての業界は教育業へと昇華する、と著者は言います。
さらにインターネットの普及によって、購買意欲を高めるプロセスの中に「信用」が加わりました。インターネットを使って情報発信をしなければ、サービスは流通しなくなるのです。
つまり「認知」の時代が終わり、「信用消費」の時代に変わった、と著者は説明しています。
こうした背景の中で、YouTube は発信する情報量が圧倒的に多く、かつ、現状では YouTube の発信者側に立っている人はわずか0.003%というブルーオーシャンなのです。
本書によれば、世界のSNSの利用者数は以下の通りです。
◆ Facebook 24億人
◆ YouTube 19億人
◆ Instagram 10億人
◆ Twitter 3.3億人
◆ LINE 1.68億人
一方、日本での利用者数は次の通りで、YouTubeがトップになります。
◆ YouTube 6,400万人
◆ LINE 5,900万人
◆ Twitter 3,400万人
◆ Facebook 2,900万人
◆ Instagram 2,500万人
インターネット・マーケティングの世界では、「先に行った者がより多くの利益を享受できる」という「先行者利益」が常識になっています。
わずか0.03%しか情報発信をしていないYouTubeは、まさに今が大きなチャンス、ということです。
また、新しいメディア(情報発信ツール)がブレイクしていく過程は、インターネットの黎明期も、動画発信の黎明期も、まったく同じ経緯を辿っています。以下の領域の順番です。
1.アダルト系
2.過激なコンテンツ
3.エンターテイメント
4.教育系(ハウツー、教育、ニュースと政治)
こうした状況なので、質の高い教育系のコンテンツを発信し続ければ、将来大きな成果が出る、と著者は言います。それは大きなマーケットのニッチな分野で「クオリティの高い動画コンテンツ」を発信し続けて積み重ねれば、大きな可能性がある、ということです。
著者の鴨頭さんは「YouTube は農業と同じです。」と述べています。土を耕している間は収入がありません。それでも「効率的にやるにはどうすればよいか」「よい土壌を作るにはどうすればよいか」を工夫しながら続けることで、やがて芽が出て花が咲き、大きな実がなる、と言います。
著者によれば、「世界が急に変わる」のです。
したがって、「ゴールを決めている人は強い」「ゴールに向かって継続できる人は強い」のです。
YouTube の世界では、継続力のある人が圧倒的に強く、勝敗はどうか投稿の本数で決まる、と著者は解説しています。
また、YouTube では、「広告収入に頼るYouTuber になってはいけない」と著者は言います。YouTube によって質の高い情報発信を継続し、「信用」を積み重ねることで、本業を伸ばしていく「ビジネス YouTuber 」を目指すことを提唱しています。
この本では、代表的なYouTuber として、以下の3名を紹介しています。
◆ メンタリストDaiGo
◆ あいみょん(シンガーソングライター)
◆ マコなり社長
また、YouTube の世界でカリスマ的な存在の次の2名についても様々な角度から紹介されています。
◆ HIKAKIN
◆ 中田敦彦(オリエンタルラジオ)
この本の後半では、YouTube でチャンネル登録者数や動画再生回数を増やすために、以下の「7つのポイント」を挙げています。
1.週に2本以上動画をアップする
2.オープニング(最初の15秒)で興味を引く
3.効果的なエンディングスクリーンを作る(視聴者に行動を促す)
4.長い動画もアップする
5.YouTube Live を活用する
6.他の YouTuber とコラボする
7.伸びているチャンネルを研究する
とくに、伸びているチャンネルの研究は必須です。以下のTTSに着目することです。
◆ T:タイトル
◆ T:タグ
◆ S:サムネイル
「YouTube の動画しか観ていない人は伸びません。」と著者は言います。伸びているチャンネルの分析・研究は欠かせないのです。
「YouTube は日々の努力が確実に積みあがっていくので、全てにムダがありません。」と本書では述べています。
あなたもこの本を読んで「YouTube」道を極めて、ビジネスを伸ばしてみませんか。
毎日1冊、ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。
本書のYouTube動画紹介による実践編はこちらです。併せてご覧ください。
では、今日もハッピーな1日を!