書評ブログ

『中身化する社会』とは?

「中身が丸裸になる社会をどう生きていくか?」と問題提起をしている本があります。

 

 

本日紹介したいのは、編集者で社会の変化を発信する作家の菅付雅信さんが書いた、こちらの本です。

 

 

菅付雅信『中身化する社会』(星海社新書)

 

 

この本は、ネットの進化ソーシャルメディアの爆発的普及によって、テレビや広告などによるイメージ操作は効かなくなったことを指摘しています。

 

 

ウソや誇張はすぐに検証され、バレてしまうからだ、と言います。商品もサービスも、そして人間までも、その「中身」が可視化され、丸裸にされてしまう社会の中で、もはや人々は見栄や無駄なことにお金を使わなくなっています。

 

 

衣食住すべてにおいて、大量消費的な流行に流されず、より本質的な価値を追求するようになっている、社会の「新しい次元」に、私たちはどのようにコミュニケーションと生き方を変化させていくべきか、というのが本書のテーマです。

 

 

 

本書は以下の4部構成から成っています。

 

 

1.ソーシャルメディアが「見栄」を殺す

 

2.ライフスタイルが「競争的」になる

 

3.人が、そして社会が「中身化」していく

 

4.「中身化する社会」を生きる

 

 

アメリカでは数年前から、「コンフォートフード」という潮流が広がりをみせています。契約農家からのオーガニック食材を使い丁寧に料理された「快適な空間」のレストランで、素材の力が強く、驚くほど美味しい、と言います。

 

 

店の装飾も華美なものは一切使わず、「本質的だからこそ心地よい」という感覚で、「心地よいアメリカ家庭料理」というものです。

 

 

インターネットの検索Facebookなどのソーシャルメディアすべてが可視化され、評価されてしまう社会においては、「本質的な価値」が重みを増して来ています。

 

 

現代の大情報時代において、人々はネットで情報や、さらにはプライバシーをオーヴァーシェアしていると感じています。

 

 

さらに人生全体を記録する「ライフログ」という考え方も出てきており、その扱い方やサービスの将来についてはいろいろと論点があり、課題があると本書では指摘しています。

 

 

今後の評価経済社会において、生き残りのために最も大切なことは、「影響力」だ、と著者はいいます。

 

 

そうした中で、「どういう職業人生が幸せか」という問いに対して、高度な専門技能を習得した人々を調べた心理学者ダニエル・レヴィティンの研究を紹介しています。

 

 

その結論は、自分が好きなこと、そして、情熱をいだけることを職業に選ぶにが賢明だ、ということです。

 

 

未来の世界で創造性を発揮するうえで最良の方法は、仕事と遊びの境界をあいまいにすることだ、ということです。

 

 

あなたも、この多くの示唆に富む本を読んで、現代の「中身化する社会」における生き方を考えてみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を

 

 

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