「気がつくと、ボクは完全無欠のマイブームになっていた。」と述べて、「マイブーム」の造語者である著者が、自らの経験や活動の歴史などを、過去十年間にわたり、各誌に書き散らかしたものをまとめた本があります。
本日紹介するのは、1958年武蔵野美術大学在学中に漫画家デビュー、以来、イラストレーター、エッセイスト、ミュージシャンなどとして幅広く活躍、1977年に造語「マイブーム」が新語・流行語大賞受賞語になり、「ゆるキャラ」の命名者でもある、みうらじゅんさんが書いた、こちらの書籍です。
みうらじゅん『マイブームの魂』(角川文庫)
この本は、「個人的な好みを『自分の中の流行』と言い換えるライフスタイル」と『現代用語の基礎知識』にて定義された『マイブーム』という造語をつくり出した著者のみうらじゅんさんが、「自分の中の流行を世に向けて発信」して、ともすればマイブームが本当の大ブームに変わっていくことを提唱・解説している書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.「マイブーム」宣言
2.「奥村チヨ」ブーム
3.「仏像」ブーム
4.「女装」ブーム
5.「ボブ・ディラン」ブーム
この本の冒頭で著者は、「本書はこれに終わらず、次々と続刊が出る予定になっている。」「命ある限り、マイブームの旅を続くー」と述べています。
本書の前半では、「奥村チヨ」ブームについて紹介・説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 奥村チヨは天女
◆「コケティッシュ爆弾」というキャッチフレーズ
◆ 禁断のアイドル・奥村チヨに会う
◆ ほんとうに「チヨ・ブーム」到来
この本の中盤では、「仏像」ブームおよび「女装」ブームについて考察しています。主なポイントは次の通り。
◆ 仏像はカッコイイ!
◆ 仏像ベスト10(空也上人像・京都六波羅密寺など)
◆ 仏像即是ロック也
◆ 大日本仏像連合(=大仏連)を発足
◆ 男ふたり、見仏の旅
◆ 五重塔を建てたい
◆ おもしろかったから、大学生で初めての女装
◆ 三人で結成したヴァギナーズ
◆ アブノーマルとノーマルは背中合わせ
◆ インナートリップとしての女装
本書の後半では、「ボブ・ディラン」ブームについて、以下のポイントを解説しています。
◆ 吉田拓郎に影響を与えたボブ・ディラン
◆ 50歳になったディランは、ますますカッコイイ!
◆ 最後のフォークシンガーは、ディランや拓郎
◆ ディランがロック!
◆ ボブ・ディランは人生の師
あなたもこの本を読んで、こだわりマン・みうらじゅんの「マイブーム」の魂に触れて、本当の大ブームが起こるメカニズムを理解し、自らのマイブームを極めてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2785日目】