書評ブログ

『値決めの心理戦 儲かる一言 損する一言』

「戦いに成功法と奇襲があるのと同じく、商売にも成功法と奇襲があります。」と説いて、ビジネスで顧客の意表を突く「たった一言」によって売上・利益を上げる方法を提唱している書があります。

 

 

本日紹介するのは、「笑いの取れる会計士」としてセミナー講師や執筆を行う、田中公認会計士事務所所長田中靖浩さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

田中靖浩『値決めの心理戦 儲かる一言 損する一言』(日本経済新聞出版社)

 

 

この本は、これまでの「正攻法」とは違った、売れない時代の「ビジネス奇襲」について、具体的な「儲かる一言」の実例を紹介・解説しています。

 

 

単なる「値下げ」「値上」ではない、新しい「プライシングの常識」について書いた前著『良い値決め 悪い値決め』(日本経済新聞出版社)をさらに進化させ、現在の厳しいビジネス環境にマッチさせた内容になっています。

 

 

例えば、「ビジネス奇襲」として紹介しているものとして、この本では、次のような事例を挙げています。

 

 

◆ お客の心に寄り添って、サプライズを起こす

 

◆ 口コミでリピーターが増え、値下げをしなくても売れる

 

◆ お金も時間もかけずに、儲けが出る

 

 

 

本書は以下の9部構成から成っています。

 

 

.悩みや困りごとをやわらげる一言

 

2.キャッチ―な表現で注目を集める一言

 

3.ガツガツ売り込まず、お客を振り向かせる一言

 

 

4.オススメを気持ちよく選んでもらう一言

 

5.弱みやピンチを逆手に取る一言

 

6.安さに頼らず、感動を届ける一言

 

 

7.お客さんが誰かに話したくなる一言

 

8.常識に頼らず、臨機応変にお客に対応する一言

 

9.お客さんを驚かせる一言

 

 

本書の冒頭で著者は、「行列のできる小児科」の謎を事例として紹介しています。その小児科はさびれた裏通りにあり目立つわけでもないのに、待合室はいつも、入りきらない人であふれています。

 

 

普通の小児科はまず病状を聞いて熱を測り、そのあとすぐに注射や投薬といった治療に入りますが、この「行列のできる小児科」は違いました。

 

 

お母さんから子供の病状を聞いた上で、「大丈夫、すぐ治ります。お母さんが早く連れてきてくれたおかげですよ。」と、「母親の気持ちに寄り添う一言」を必ず、かけていたのです。

 

 

この本ではそうした、顧客の意表を突く「たった一言」によって「良い感動でより高く」を目指すビジネスの奇襲を提案し、成功事例を紹介しています。

 

 

上記の構成では、前半の3つが「売上」を増やす工夫中盤の3つが「利益」を増やす工夫、そして後半の3つが「笑顔」を増やす工夫となっています。

 

 

この本には、全部で36の「たった一言」を活用した成功事例が紹介されています。クイズを説くような気持ちで気軽に読んで欲しいと著者は述べています。

 

 

あなたも本書を読んで、「たった一言」を活用した、ビジネスの奇襲について学んでみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を

 

 

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