「能力のある人より信用のある人が求められる。信用は日々の習慣の積み重ねで生まれる。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1959年大阪府生まれ、早稲田大学第一文学部演劇科を卒業して博報堂に入社、CMプランナーとして活躍したのち、独立して株式会社中谷彰宏事務所を設立、ビジネス書から恋愛エッセイ、小説まで幅広く執筆して多くのベストセラーを世に送り出している中谷彰宏さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
中谷彰宏『いくつになっても「求められる人」の小さな習慣』(青春出版社)
この本は、次の3人のために書かれました。
◆ 転職・再就職・定年後が不安な人
◆ 能力があるのに、求められない人
◆ 信用をつけて、求められたい人
本書は以下の6部構成から成り、仕事・人間関係で差がつく60のことを整理して紹介しています。
1.仕事の信用で、求められる。
2.人間関係の信用で、求められる。
3.コミュニケーションの信用で、求められる。
4.お金の信用で、求められる。
5.時間の信用で、求められる。
6.マナーの信用で、求められる。
この本の冒頭で著者は、「求められるのは、能力より信用。信用は、習慣でつくられる。」と述べています。
40歳を過ぎて、転職や再雇用という話になった時に、「一緒に働きたい」と言われるためには、能力よりも信用をつけることによって、誰からも求められる存在になる、と著者は言います。
社会人になってから20年の歳月が経っている中で、その間の日々の習慣の積み重ねが、その人の信用になっているのです。
本書では信用をつけるための具体的な「小さな習慣」を全部で60に整理して挙げています。私がとくに共感し、実践している習慣は以下の通りです。
◆ あえてメモする習慣が、信用になる
◆ 売上を増やす仕事をつくれる
◆ 部下に責任を押しつけない人が、信用される
◆ 今までに感謝できる人が、信用される
◆ 上司をほめる人が、信用される
◆ ポジティブに始まって、ポジティブに終わる話し方をする
◆ 「わかりました」と返事をする
◆ 勉強とは、驚くことだと知る
◆ 伝言は、情報に、感情を加えて報告する
◆ 事実と解釈が、分かれている
◆ 1つのメールに、複数の案件を書かない
◆ メールの件名で、内容がわかるようになっている
◆ グレイゾーンは自腹を切ることで、信用が生まれる
◆ 売上に合わせて、自分の給料を下げることができる
◆ 地道な仕事をすることで、上司の時間を節約することができる
◆ 仕事は、駅伝。上司が時間を削ったら、それ以上に自分もスピードアップする
◆ 「歩く・書く・食べる」のが、速い人が信用される
◆ 上司の急ぎ具合がわかる
◆ 信用は、夜ではなく、朝つくられる
◆ 求められる人の人脈は、朝にできる
◆ 机の片づいた状態が、信用を生む
◆ 自分の服装が、会社のイメージになることを知る
◆ えこひいきは、信用から生まれる
◆ すがらない人が、求められる
この本では、どのような習慣を持っている人が「信用」をつけて、いかなる局面でも「求められる人」になるか、という本質的な部分が書かれていて、我が身を振り返る指針になります。
私は昨年、『定年後不安 人生100年時代の生き方』(角川新書)を上梓し、「お金」「孤独」「健康」という定年後の三大不安をいっぺんに解決する方法として、長く働き続けること、そのための「戦略的な準備」について提言しました。
中谷彰宏さんのいくつになっても「求められる人」の習慣というのは、まさに私が提示した「戦略的な準備」を日々、積み重ねていくということとほとんど同じで、強く共感しました。
定年後のキャリアをいかに作り、生涯現役を目指すかを考えている人にはぜひ、読んでいただきたい一冊として、心から推薦します。
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では、今日もハッピーな1日を!