「就業規則を見直すと、会社も社員も楽しくなって、業績が見違えるほどアップする」と提唱している本があります。
本日紹介するのは、社会保険労務士で、企業を元気にするコンサルタントの宮子智子さんが書いた、こちらの書籍です。
宮子智子『宮子式 世界一楽しい就業規則の作り方』(みらいパブリッシング)
この本は、どこの会社にもある「就業規則」があまり理解され、活用されていないために起こる、会社と社員の間の意識のギャップを改善するための提言をしている書です。
「就業規則」は本来、「会社のルール」であり、「社員のため」にあるものです。ところが、あまり社員に読まれない理由は次の2点にある、と著者は言います。
1.「ひな形」に落とし込んでいるだけで、会社の実情に合っていない
2.法律用語で書かれているからわかりにくい
こうした問題点を改善し、「法律のため」ではなく、「社員のため」に「会社のルール」を定めるという本来の目的を果たすために、本書では以下の2つを推奨しています。
1.就業規則そのものの見直し
2.就業規則と社員をつなぐ「ワークレット」を創る
「ワークレット」というのは、著者の宮子さんによる造語で、就業規則に書かれた理念などを、日々の業務に落とし込んでいくための、より具体的なルールであり、社員が細かく動くためのマニュアルです。
会社とは組織であり、いわば団体競技であり、「ワークレット」の存在によって、「この競技をするなら」、「このチームでするのなら」という具体的なルールになるので、就業規則が分かりやすく身近なものになります。
つまり、会社という同じ土俵に立っている「一体感」が楽しくなるような、分かりやすいルールが「ワークレット」ということです。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.就業規則を見直すと会社も社員も楽しくなるわけ
2.ワークレットで、こんなに楽しくなった!
3.就業規則はだれのもの?
4.あなたの会社の課題を診断!
5.これで解決!
6.ワークレットを創ってみよう
7.そもそも就業規則とは?
本書の後半では、社長や社員へのヒアリング(質問)をすることで、会社の課題を診断し、実際に「ワークレット」を創っていく手順まで解説しています。
ここでは具体的に述べませんので、興味ある方はぜひ、本書をお読みいただき、実践して欲しいと思います。
この本には、就業規則の見直しや「ワークレット」の作成によって、会社と社員の間のコミュニケーションが活発化し、業績が改善した具体的な事例も紹介されていて、理解しやすいです。
また最後には、「就業規則とはそもそも何なのか」という原点も整理されていて、とても勉強になります。
あなたも本書を読んで、「就業規則」の意味を問い直し、会社と社員のあり方を改めて考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を