「あなただけのミッションを言葉にできれば、“ 仕事の悩み ” は一瞬で消える。」と提唱している本があります。
本日紹介するのは、三菱東京UFJ銀行、シティバンクなど外資系金融機関を経て、現在は立教大学ビジネススクール教授の田中道昭さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
田中道昭『「ミッション」は武器になる あなたの働き方を変える5つのレッスン』(NHK出版新書)
この本は、経営学やマーケティング理論を凝縮した「5つのレッスン」で、武器となるミッション・ステートメント(宣言文)を作成する一冊です。
本書は「5つのレッスン」を中核とする、以下の7部構成から成っています。
1.なぜミッションなのか?
2.レッスン1:ストレングス・ファインダー 強みを発見する
3.レッスン2:キャリアデザイン 長期目標を考える
4.レッスン3:セルフブランディング 価値観を知る
5.レッスン4:ポジショニング 自分が解決すべき課題を決める
6.レッスン5:セルフリーダーシップ ミッションの動詞を決める
7.結論 「ミッション」は武器になる
この本の冒頭で著者は、ミッションとはつまり、「存在意義」や「自分が生まれてきた意味」、あるいは「生きる目的」だと述べています。
ミッションは、ビジョン(目標)よりも上位の概念で、未来の中にあるものではなく、「今ここ」という現在にあるものです。
つまり、自分の中に潜在的にあって「見つけ出すもの」がミッションなのです。
本書のレッスンは、①強みを再発見し、②長期目標を考え、③価値観を知り、④解決すべき課題を決め、⑤ミッションの動詞を定める、という手順で進め、ミッションステートメント(宣言文)を作成するものです。
各レッスンの中では、人生や働き方を考える上で、大きな示唆を与えてくれる、素晴らしい考え方や行動習慣などが紹介されています。
詳細はぜひ、この本を手に取ってお読みいただきたいのですが、いくつか印象的なことを以下に挙げておきます。
◆ ワーク=ライフ: 人間が幸せに生きていくために必要な活動
◆ 万物の根源に道がある、道の働きは無限である、しなやかに生きる
◆ 強みを活かし、長期目標において、価値観をもとに、自分の課題に対峙し、やるべき動詞にする
◆ あなたの好きなこと、あなたの得意なこと、あなたの「尖り」は何ですか?
◆ ギャラップ社の山登りにたとえた4ステップ:①ベースキャンプ、②キャンプ1、③キャンプ2、④キャンプ3
◆ エンゲージメントの中核もミッション(経営者・会社・社員の三社の使命感)
◆ 38の価値観(ジョン・C・マクスウェル『38の価値観(アイデンティティ)』)
◆ リーダーシップには自己肯定感が必要(『1分間セルフリーダーシップ』)
◆ 「ストレングスファインダー34の資質」の動詞化
◆ 「天命の暗号」(『キャリア開発実践帳』)から動詞を見つけ出す
◆ 潜在的な自己イメージがミッションを加速させる
◆ 自分の中にある潜在的な「目標」を顕在化させる
◆ その「目標」を自己実現に重ねる
◆ それがアイデンティティとなり再び潜在意識になる
◆ 自信は、①環境、②行動、③能力・スキル、④価値観、⑤ミッション、の順で、より確固たるものとなり、揺らがず、安定感が増す
◆ 自分に自信を持つ秘訣は、①今やっている仕事の意義の再発見、②仕事への自信・使命感、③人生への自信、④自分への自信、の順で進める
◆ インプロビセーション(即興)でミッションを演じる
この本では、ミッションを考える上で、様々な参考文献が紹介されていて、併せて一読されることをお薦めします。
これらの参考文献と併せ、あなたも本書を読んで、自分のミッションステートメントを作成してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を