書評ブログ

『未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること』

少子高齢化や人口減少によって起こる大きな数字の変化の意味を、想像力を豊かに働かせて、あなたの身の回りに起こる「具体的な変化」に置き換えて示している本があります。

 

 

本日紹介するのは、産経新聞社論説委員、高知大学客員教授、大正大学客員教授のほか、内閣府、厚労省、農水省の各有識者会議委員も務める河合雅司さんが書いた、こちらの新刊新書です。

 

 

河合雅司『未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること』(講談社現代新書)

 

 

 

この本は、ベストセラーとなった『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』(講談社現代新書)続編で、今後続く著者の「未来シリーズ」の第2弾です。

 

 

 

但し、通常のベストセラーの続編とは違って、「二匹目のどじょう狙い」ではなく、全く新しいアプローチを試みています。

 

 

 

本書は以下の9部構成から成っています。

 

 

1.あなたの住まいで起きること

 

2.あなたの家族に起きること

 

3.あなたの仕事で起きること

 

4.あなたの暮らしに起きること

 

5.女性に起きること

 

6.個人ができること

 

7.女性ができること

 

8.企業ができること

 

9.地域ができること

 

 

 

この本の冒頭で著者は、高齢者の3人に1人が80代以上となり、高齢化した高齢者や独り暮らしの高齢者が増大している、と述べています。

 

 

また、70歳以上が総人口に占める割合は、19.9%、すなわち5人に1人となっています。

 

 

 

そして、10年後、20年後、あなたの身に迫る事態を一覧にしています。例えば、以下のようなことです。

 

 

◆ 自宅が凶器と化す

 

◆ スズメバチに襲われる

 

◆ 東京や大阪の繁華街に「幽霊屋敷」が出現

 

◆ 天空の老人ホーム

 

◆ 食卓から野菜が消える

 

 

◆ 貧乏定年が増大

 

◆ 中小企業が黒字でも倒産

 

◆ やる気のない万年ヒラ社員の増加

 

◆ 地方銀行が消滅

 

◆ 東京で遅刻者が続出

 

 

◆ ネットで買った商品が一向に届かない

 

◆ 投票が出来ず、民主主義が崩壊

 

◆ 流木から逃げまどう

 

◆ 刑務所が介護施設と化す

 

◆ 80代ガールが流行を牽引する

 

 

 

以上の状況を踏まえて、あなたができることとして、次の8点を挙げています。

 

 

◆ 働けるうちは働く

 

◆ 1人で2人以上の仕事をこなす

 

◆ 家の中をコンパクト化する

 

◆ ライフプランを描く

 

 

◆ 年金受給開始年齢を繰り下げ、起業する

 

◆ 全国転勤をなくす

 

◆ テレワークを拡大する

 

◆ 商店街は時おり開く

 

 

 

少子高齢化と人口減少が加速していく日本で、今後私たちの身の回りで起こることが具体的にイメージできる本でお薦めです。

 

 

あなたも本書を読んで、人口減少日本であなたに起こることをイメージしてみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を

 

 

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