「身の丈起業とは、自分と家族が食べていけるサイズのシゴトづくりのことを言います。それ以上でもそれ以下でもありません。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1964年広島生まれ、大手家電メーカー、ベンチャー、中小企業で23年間勤務し、左遷、降格、パワハラ、倒産などの経験をしたのち、46歳で独立して、10年にわたり2000人のサラリーマンのモヤモヤ相談、500人の起業・複業サポート、70人を超える起業家を輩出してきた三宅哲之さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
三宅哲之『「身の丈に合ったシゴトづくり」で自分らしい人生を切り拓く方法--ゼロから起業して人生を変えた12人の実話ストーリー』(セルバ出版)
この本は、「働き方の多様化を実現する場」天職塾を立ち上げ、起業複業を支援してきた著者の三宅哲之さんが、10年になる節目の年に、どこにでもいるフツーの人が全く何もない白紙の状態から自分自身の手で身を立てていくストーリーをありのままの姿で描いている書です。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.今やるなら「身の丈」のシゴトづくり
2.20代の身の丈シゴトづくり
3.30代の身の丈シゴトづくり
4.40代の身の丈シゴトづくり
5.50代の身の丈シゴトづくり
6.身の丈シゴトづくり~ハイブリッドキャリア「二足のわらじ」編
7.ここをおさえたら成功する! 身の丈のシゴトづくり成功者エッセンス
この本の冒頭で著者は、働き方の選択肢は多様化していて、ありたい生き方があって、そのために実現したい働き方が誰にでもある、と述べています。
そして、「ありたい生き方」から、「シゴトをつくる技術」を習得し、「自分で稼ぐ力」を身に付けていく順番だ、ということです。
そのためにまず、今ある自分と向き合い、「自分軸」を定め、それをシゴトとして形にしていくのだ、と言います。
本書でが提唱する「身の丈シゴトづくり」とは、「毎日楽しく生きること」です。そして、それが成功確率をアップさせることになるのは、次の3つの理由があるからだそうです。
◆ お金をかけない(①事務所なし、②法人なし、③従業員なし)
◆ 気持ちが続く
◆ ぶれない
身の丈のシゴトづくりは一人で行うので、余計なストレスがありません。また、自分自身を商品にして、仕入れもないので、粗利も高く確保できます。
そして、身の丈のシゴトづくりは、以下の5つのステップで進められます。
1.起業家脳に変え、同じ志を持った仲間をつくる
2.自分軸をつくる
3.専門分野を決める
4.ビジネスプランづくり
5.情報発信とテスト
この中で最も大切なのは、最初のステップで、いかに自分の発想法や周囲の仲間を変えられるかでしょう。
経営コンサルタントの大前研一さんは、『時間とムダの科学』(プレジデント社)の中で、「人間が変わるには次の3つを変えるしかない」と述べています。
◆ 時間配分を変える
◆ 住む場所を変える
◆ 付き合う人を変える
著者の三宅さんが主宰する「天職塾」は、まさに起業家脳という同じ志を持った仲間が集う場として、多くの起業家や複業に踏み出す人(ハイブリッドキャリア)を輩出しています。
この後、エピソード1~12として、天職塾にて起業や複業の準備をして飛び立った「身の丈シゴトづくり」のストーリーが記されています。
どれもリアルな実話ストーリーで、起業や新しい働き方を目指す方には、本当に参考になります。興味ある方はぜひ、本書を手に取ってお読みください。
この中で、20代の西海太介さん、武内教宣さん、30代の海野美穂さん、40代の森透匡さんは、以下のような著者を出版されていて、私も読ませていただきました。
この本の最後で著者は、「身の丈シゴトづくり」の成功者のエッセンスを整理しています。私がとくに共感して実践しているポイントは以下の通りです。
◆ 素直である
◆ 行動できる
◆ あきらめずにやり続ける
◆ 人を大切にする
◆ オンリーワンである
◆ 期限を決めて動く
◆ たのしくやる
◆ 自分をもっている
この本は、ゼロから起業や複業によって人生を変えたリアルなストーリーで、様々な世代の様々なジャンルの実例が分かり、多くの起業を目指す方、新しい働き方を目指す方に、ぜひお薦めしたい一冊です。
あなたも本書を読んで、「身の丈に合った」仕事づくりで人生を切り拓く方法を知り、実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!