25年間で約32,000人が受講した戦略的目標達成プログラム「頂点への道」講座の主催者が、人材育成の「哲学と手法」を語り尽くした書があります。
本日紹介するのは、アチーブメント株式会社の創業者で代表取締役社長の青木仁志さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
青木仁志『松下幸之助に学んだ「人が育つ会社」のつくり方』(PHP研究所)
この本は、経営の神様と呼ばれた松下幸之助さんの「企業の経営も個々人の人生も、何が正しいかということが基盤にあってこそ、よりよい姿において力強く進めていくことができる」という教えを、著者の経験に照らして伝えてくれる書です。
本書は、青木仁志さんの記念すべき50冊目の著書で、以下の5部構成から成っています。
1.こんな私でも経営者になれた
2.育ち育てられのビジネス戦記
3.人が育つ経営は幸之助哲学にあり
4.人が育つ会社の経営者像とは
5.幸之助さんが残した「無形の資産」
本書の冒頭で著者は、「人が育つ会社」には、以下の2つの意味がこめられている、と述べています。
◆ 人材開発をドメインとしている会社ならではの、仕事として「人を育てる会社」をいかに運営するか
◆ うまく「人を育てる会社」もしくは、結果として「人が育つ会社」とはどういう会社なのか
また著者は、多くの研修を開発・実施するに際して、幸之助さんの考え方には、世界の成功哲学の数々と多くの共通点があることに驚いた、と言います。
さらに、幸之助さんの考え方には、世界の成功哲学には触れられていない独自の観点があることにも、青木さんは深い感銘を受けたそうです。
本書には、「人が育つ会社」のつくり方の鉄則が65も紹介されていますが、とくに私が共感した鉄則を以下に挙げさせていただきます。
◆ どんな人にも成功の扉はひらかれている
◆ 情報を受け容れる感性をもつ
◆ 環境が変わればすべてが変わる
◆ 人が育つポイントは「マインド」の確立から
◆ 解決のヒントは必ず目の前に現れる
◆ どちらが正しいかではない、何が正しいかを考える
◆ 人は生き方を見直すときがある
◆ 自分だけの幸せに固執していてはならない
◆ 人は外的コントロールによって動かされるのを嫌う
◆ 人はみずから変化させることにより道をひらく
◆ 目標と計画と実践のくり返しが成功への道
◆ 逆境のなかでの成長が、共感と支持を得られる
◆ 人間は条件ではなく、やりがいで仕事を選ぶと信じる
◆ 行き詰るきっかけは自然の理法から離れてしまう(利に走らない)
◆ 社員の内発的動機を高める教育をする
◆ 自分なりに、よるべき人間観(選択理論)に立って人材を考える
◆ お客様、社員、会社の三者がハッピーになる経営判断を志向する
◆ 自分になかに確かな使命感をもつ
◆ 自分の使命につながる知識(スキル)をもつこと
◆ ゴールを明確にして情報への感度を上げる
◆ 真理に対して誠実で、謙虚な姿勢でいられること
◆ 感謝の心を第一に、人生の勝利者になる
◆ 自分の強みを育てながら、事業観をもつこと
◆ 原理原則の実践とお客様への徹底した還元をはかる
◆ 一回のセールスで一生の協力者をつくること
あなたも本書を読んで、松下幸之助さんの理念や考え方という「無形の資産」を学んでみませんか。
人材育成について、知りたいこと、大切なことがすべて書かれている本で、必読の書として心からお薦めします!
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では、今日もハッピーな1日を