書評ブログ

『マンション売却の錬金術』

「あなたのマンションは、あと100万円高く売れる――。」と述べている本があります。


本日紹介するのは、
金沢大学工学部を卒業後、大手コンサルティング会社に入社、4年間、新規事業の立ち上げや不動産会社のコンサルティング業務に従事する。その後、当時の取引先リストグループに惹かれ入社。不動産売買仲介営業・マンション販売・営業管理職・支店長を経て、さらなる理想を追求するために一心エステートを創業、現在は一心エステート株式会社代表取締役・不動産コンサルタント高田一洋(たかだ・かずひろ)さんが書いた、こちらの書籍です。


高田一洋『マンション売却の錬金術:「マンションを売りたい」と思ったら最初に読む本』(ぱる出版)

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本書は以下の7部構成から成っています。

1.9割のオーナーはマンションを売るときに損をしている

2.なぜ「都心6区」のマンションは毎年上がり続けるのか?

3.壁の色と照明を変えただけで即完売

4.「単身者向け」か「ファミリー向け」か、買い手の暮らしをイメージして演出する

5.オンライン広告は不動産売却の空中戦

6.成約からの逆算。売り方を変えれば、結果は変わる

7.住む場所が変われば、人生が変わる

 

本書の前半では、「損しないための売却戦略」「相場の本質」が語られます。主なポイントは次の通りです。

◆ 一括査定サイトの落とし穴と個人情報リスク

◆ 不動産担当者は “八方美人” にならざるを得ない構造

◆ 販売価格は自分で決められるという事実

◆ 東京のマンション価格が下がらない理由

◆ 3か月前の相場はすでに古いという相場観のリアル

 

この本の中盤では、売却価格を高める “見せ方の技術” が紹介されています。主なポイントは以下の通りです。

◆ アクセントクロスと照明で “古さ” は “価値” に変わる

◆ 窓を磨くだけで50万円高く売れた事例

◆ 水回りはプロクリーニングで印象を劇的改善

◆ 55㎡2LDKという “最強スペック” の理由

◆ ファミリー向けは近隣環境の情報が決定打になる

 

本書の後半では、広告戦略・成約逆算・担当者選びなど “売却の総仕上げ” が語られます。主なポイントは次の通りです。

◆ 不動産売却はオンライン広告ですでに勝負がついている

◆ SUUMO・HOME’Sに効果的に露出させる技術

◆ カメラマンとライターはプロに任せるべき理由

◆ 瑕疵保険加入が買い手の安心感を高める

◆ 内見期間は土日の予定を入れない“売却モード”が重要

 

マンション売却は「運」でも「タイミング」でもなく、正しい情報と戦略で “設計” するものだという気づきを与えてくれる一冊です。

私自身、数多くの不動産本を読んできましたが、ここまで “実務に即していて、かつ売却者目線” の本は稀です。

マンションを売る予定がすぐになくても、「資産として正しく扱う知識」として読んでおくだけで大きな差が生まれるでしょう。

不動産売却を控えている方はもちろん、将来の選択肢としてマンションを持つすべての人に強く推奨します。

ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のYouTubeビジネススクール』の紹介動画もぜひご覧ください。チャンネル登録はこちらから!

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では、今日もハッピーな1日を!【3916日目】