書評ブログ

『間違いだらけの新NISA・イデコ活用術』

「本書に書いたような長期投資のシンプルなルールさえ知っていれば、誰でも老後を安心して過ごせるだけの資産形成は可能です。」「十分な資産を持つことは人生の選択肢を広げ、生きていく自由度を高めます。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、日本経済新聞編集委員、証券アナリスト(CMA)、ファイナンシャルプランナー(CFP、FP技能士1級)、社会保険労務士、日本年金学会幹事田村正之さんが書いた、こちらの書籍です。

 

田村正之『間違いだらけの新NISA・イデコ活用術』(日本経済新聞出版)

 

この本は、NISAとイデコを使った資産形成の様々な「最適解」を、データではっきり示して、投資全般の様々なも違いを防ぎ、効率的に資産を形成するノウハウを盛り込んでいる書です。

 

 

本書は以下の3部構成から成っています。

 

1.資産形成の「革命」とも言える新NISAの大進化

2.老後に備える最強の投資優遇税制 確定拠出年金

3.NISAとイデコ、総合活用で安心老後

 

この本の冒頭で著者は、「大事なことは、せっかく作り上げた自己資金をどれだけ長持ちさせるかです。」「長持ちさせるためにどのように取り崩すか、そして老後の最大の支えである公的年金とどう組み合わせるかもとても重要です。」と述べています。

 

 

本書の前半では、「資産形成の革命とも言える新NISAの大進化」について、以下のポイントを説明しています。

 

◆ 新NISAの共通条件は、①毎月分配型でない、②信託期間が20年以上、③ヘッジ目的以外のデリバティブを使わない

◆ つみたて投資枠は、2023年までのつみたてNISAと同じ

◆ 成長投資枠は、一度にたくさん投資したい人向けの「キャッチアップ枠」

◆ 新NISA最強の使い方は「可能な限り早く1800万円の枠を埋めること」

 

◆ 長期なら世界株の平均運用利回りは7%

◆ 長期運用できるなら、世界株100%でいい

◆ 積立投資枠のインデックス投信は、コストが成績を大きく左右する

◆ 総経費率が高くなる投信は純資産総額が小さい

 

◆ 積立投資枠で選べる投信は成長投資枠でも選べ、それがそのまま「ベスト投信」

◆ 世界株投信に全力で積立投資

◆ 投資は早く始めるほど利回りが後半になって加速度的に高まる複利効果を得やすい

◆ 長期で右肩上がりが期待できるなら一括投資も選択肢

 

 

この本の中盤では、「老後に備える最強の投資優遇税制 確定拠出年金について解説しています。主なポイントは次の通りです。

 

◆ 投資優遇税制の王様「イデコ」

◆ イデコはあくまで「年金」で老後に備えるためのもの

◆ イデコは最大75歳まで受給を遅らせて運用を継続できる

◆ 米国401Kでは、15年加入者の平均資産は6200万円

 

 

本書の後半では、「NISAとイデコ、総合活用で安心老後について考察しています。主なポイントは以下の通り。

 

◆ イデコとNISAを併用して非課税メリットをフル活用

◆ イデコ受給時の非課税枠は退職金や公的年金と共通

◆ 資産配分は、イデコ、NISA、課税口座の全体で考える

◆ 定率での取り崩しを、年金繰り下げの「継投」に使う

 

この本の締めくくりとして著者は、「当てる投資」は必ずしも必要ではなく、投資のシンプルな4ルール(①長期、②分散、③積み立て、④低コスト)を知っていれば十分だ、と述べています。

 

 

あなたも本書を読んで、間違いだらけの新NISA・イデコの活用術に注意して、効率的な資産形成を目指していきませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3293目】