「70歳以上の女性が日本経済をリードする時代がやってくる!」と提唱している本があります。
本日紹介するのは、住友銀行に勤務した後、学者に転じて、広島市立大学、南山大学を経て、現在は関西大学会計専門職大学院特任教授(専門は生活経済・金融経済・国際金融)の吉本佳生さんが書いた、こちらの書籍です。
吉本佳生『L70を狙え! 70歳以上の女性が消費の主役になる』(日本経済新聞出版社)
この本は、70歳以上の女性に焦点を当てて、その将来の消費生活について予測しています。これまで70歳以上の女性の消費は注目されていませんでしたが、イオンが70代女性向け高付加価値型PB婦人服を売り始めています。
いまの70代女性は、実は気持ちが若くてファッションにこだわっていることに気づき、イオンは70代の体型に合わせた婦人服を「高付加価値型PB(プライベートブランド)」でつくり、標準PBより1000円から2000円高く売り始めたのです。
また、70歳以上の女性(L70)グループによる海外旅行も急増しています。そして、女性の高学歴化が消費を促し、今後数十年にわたって日本の消費を引っ張っいくのはかなり確実な予測だ、ということです。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.L70と「エンゲル係数の呪縛」
2.ギャップが消費を大幅に押し上げる
3.成長のチャンスを見逃していないか
4.装いと健康にL70がおカネをかけられる理由
5.集まるところさえあれば、L70が日本経済を牽引する
本書の冒頭で著者は、これから2050年にかけて、70代以上の人口が大幅に増えていくことを指摘しています。
しかも、とくに平均寿命が長い女性は、長い期間にわたって消費をするため、L70(70代以上の女性)は、「消費者としての余力が大きい」ことになります。
そして、大部分の方は健康で、悩みやストレスもなく、住宅・教育費負担から解放される世代でもあります。
これまでは、70代以上の女性を「エンゲル係数が高い」ことで、見誤っていた、と著者は指摘します。つまり、心の豊かさを大切にするからこそ、高いモノをL70は食べます。いちばん高い肉を買っているのは70歳以上世帯だそうです。
さらに、今後70歳代以上の消費が伸びる根拠として、「世代間ギャップ」があります。これまでの70歳代と今後の70歳代では、以下の項目で大きな「世代間ギャップ」があります。
◆ 学歴
◆ 運転免許
◆ 写真、パソコン
◆ ネット利用率
つまり、これからの70歳代以上には、大きな「消費の成長余力」がある、ということです。
また本書では、L70(70歳代以上の女性)の消費について、次の項目の伸びに注目すべき、としています。
◆ 読書
◆ 食料品(牛乳・チーズ・トマト・肉・魚・調味料)
◆ 映画・演劇・舞台鑑賞
◆ 理美容サービス(カット、パーマほか)
◆ スポーツ関連
◆ 芸術関連(美術館・音楽鑑賞)
◆ 学習・自己啓発・ゲーム
あなたも本書を読んで、これから日本経済を牽引することになる70歳以上女性(L70)の消費に注目してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を