「働き方改革によって、時間をかけてでも成果を出す時代から、限られた時間で成果を出す時代になりました。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1968年北海道生まれで、合格率ナンバーワン簿記講師、税理士、建設会社総務経理担当役員、明治大学客員研究員、一般社団法人国際キャリア教育協会理事で、累計28冊の著書がある石川和男さんが書いた、こちらの書籍です。
石川和男『経理の一流、二流、三流』(明日香出版社)
この本は、AI時代に生き残る戦略、そして経理の将来像、必要なスキルやそのスキルを身につける勉強法がわかる書です。また、同じ業務でも一流か二流か三流かを認識することで、スキルアップ、キャリアアップ、その他大勢から抜け出す方法も分かります。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.一流の「経理マインド」とは
2.一流の「会計能力」とは
3.一流の「財務分析能力」とは
4.一流の「財務会計ルール」とは
5.一流の「財務会計ルール」とは
6.一流の「経理リーダー」とは
7.一流の「経理勉強術」とは
この本の冒頭で著者は、「私は、民間企業の経理担当、税理士、講師という3つの視点から、経理職の展望について分かりやすく解説できると自負しております。」と述べています。
本書の前半では、「一流の経理マインドとは」ついて、以下のポイントを説明しています。
◆ AIを使いこなし、さらにクリエイティブな仕事をする
◆ 数字を持って経営者に進言する
◆ 裏方をしながらも、会社を動かす
◆ 守秘義務を果たしつつ、他部門へ意見を伝える
この本の中盤では、「一流の会計能力とは」「一流の財務分析能力とは」および「一流の財務会計ルールとは」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 管理会計により未来を見据える
◆ B/Sで調達源泉、運用状態まで確認する
◆ 会計の数字を使って戦略を立てる
◆ 流動比率をもって取引先の安全性を分析する
◆ 損益計算書、貸借対照表の両面から考える
◆ 真実性の原則の真実の意味を知った上で会計処理をする
◆ 資本取引、損益取引を区別して、企業の安全を守る
◆ 明瞭性の原則を守り、財務諸表を見やすくする
本書の後半では、「一流の財務会計ルールとは」「一流の経理リーダーとは」および「一流の経理勉強術とは」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 立って仕事をする時間を増やす
◆ 極限までデスクをきれいにする
◆ 徹底的に整理整頓をする
◆ 重要だけど緊急ではないことをやり続ける
◆ 仕事を任せ、やりがいをもたせる
◆ PDCAを回して、会社を強くしていく
◆ アイデアが出た後、数字面で経営管理に参加する
◆ 鳥の目、虫の目、魚の目の3つの視点から考え、チームに語る
◆ 実践し習慣化できるところを探す!
◆ マンガや入門書を読んでから知りたい分野を極める
この本の締めくくりとして著者は、「すべての業務内容がAIに取って代わられるわけではありません。」「経理はすべての職種において必要な知識」と述べています。
あなたも本書を読んで、経理パーソンの道を究めるヒントを掴み、実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3354日目】