「経費の種類や範囲を理解すれば、あなたは今よりもっともっと節税できるはずです。それはあなたの経費が増えるからです。」と提唱している本があります。
本日紹介するのは、税理士で明治大学大学院、専修大学大学院、中京大学大学院にて非常勤講師(専門:租税法)をしている林仲宣さんが監修し、4名の税理士が書いた、こちらの書籍です。
林仲宣・監修『10分でわかる!経費で落とせるレシート・領収書』(WAVE出版)
この本は、「領収書」「レシート」、そして「経費」の基礎知識を紹介し、「その費用が経費になるのかならないのか」を具体的なケースを知ることで理解し、説明できるようにするための書です。
本書は以下の12部構成から成っています。
1.はじめに-フリーランスのあなたに
2.確定申告用の勘定科目
3.すべては「レシート・領収書」から始まる
4.接待交際費
5.旅費交通費
6.備品、消耗品費、減価償却費
7.賃借料、水道光熱費、租税公課、保険料
8.通信費、図書費、研修費
9.人件費、外注費
10.広告宣伝費
11.衣服、美容、化粧品
12.取材費、編集費、デザイン費
この本の冒頭で著者は、仕事をするうえで生じる支出は、すべて「経費」になります、と説明し、経費として認めてもらうためのポイントとして、以下の3つを挙げています。
◆ 仕事に直接関係するか
◆ 仕事をするうえで必要か
◆ 仕事に使った金額をはっきり分けられるか
この中でとくに1番目にある「直接関係するか」が大事で、「直接」の判断は次のようになっています。
◆ その経費がどの売上と対応しているのか
◆ どのような目的で支出されたのか
◆ その経費が仕事にどの程度有効なのか
続いて、領収書のルールやレシートについて具体的な事例を示して解説しています。
このあと本文として、主要な勘定科目ごとに、その内容や留意すべきポイントが記されていて、これらも具体的な事例に沿って解説されていて分かりやすいです。私がとくに参考になったポイントは以下の通りです。
◆ 接待交際費、会議費、福利厚生費に分けるポイント
◆ 仕事専用の旅費交通費パスモ、スイカなどへのチャージ
◆ 減価償却費、パソコン、事務所の備品
◆ 賃借料、クレジットカード年会費
◆ 本業と違う内容の本、DVDなど
◆ 紹介料
◆ ホームページの制作・運営費用
◆ 企画、取材、執筆、編集、制作の調査費や資料代
こうした「経費」として確実に認められるためには、領収書が取れないものについて、その使用目的(対応する仕事)、日付、関係先(取引先)などをきちんと記録(メモ)として残しておくことが大切です。
この本は「経費」に関するポイントが具体的・実践的に記載されていて、フリーランスの方にとってはとても参考になり、お薦めです。
あなたも本書を読んで、フリーランスに取って「何が経費になるのか」をしっかりと把握しておきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!