「近しい人を亡くした遺族を襲う、遺品として遺された物を見た際に湧きあがる感傷、初めて遺品整理をする切なさなど、思ってもみなかった感情が、遺品整理をより困難なものにします。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1960年生まれ、東京都出身。。京王プラザホテル、シェラトントーキョーベイホテルを経て、2000年にハウスクリーニング会社を開業、ホテルマン時代に、実家の遺品整理で父親の遺言書を見つけたことから、2002年に東日本では最も早く遺品整理の仕事を始め、2005年より専門事業部を本格的にスタート、現在はさいたま市で遺品整理業を営む「遺品整理の埼玉中央」代表で、生前整理まで含めた作業累計2150件以上の相続診断士、終活カウンセラー、遺品整理ファシリテーターの内藤久さんが書いた、こちらの書籍です。
内藤久『家族に感謝される終活整理術』(彩図社)
この本は、「現場で起きている」出来事から、遺族が「戸惑っていた」ことを洗い出し、その部分に焦点をあてて、内容を構成している「終活」の本です。
本書は以下の3部構成から成っています。
1.終活をしていないとこんなに家族を困らせる!
2.よくある遺品トラブルとそれを防ぐ方法
3.バトンを引き継ぐ終活 実践リスト
この本の冒頭で著者は、「終活にまつわる書籍やエンディングノートはすでに数多く存在します。現場に遺されていることも多くあります。しかし、肝心なことが書かれていなかったり、他の書籍に埋もれて必要な時に出てこず、すべてが終わってから発見されることがあるのです。」と述べています。
本書の前半では、「終活をしていないとこんなに家族を困らせる!」について以下のポイントを説明しています。
◆ 遺品になった途端、家族は捨てられない
◆ 引き継がれなかった現金・預金もある
◆ 交友関係は意外とわからない
◆ 遺品整理中に見知らぬ人がやってくることも
この本の中盤では、「よくある遺品トラブルとそれを防ぐ方法」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ お金編:預貯金、生命保険、国債、現金、保証人
◆ 不動産編:空き家問題、不動産売買契約書、協会確認書、リゾートマンション
◆ デジタル編:インターネットバンキング、写真データ、サブスク履歴、スマートフォンのパスワード
◆ 収集物編:お酒、古銭、掛け軸、絵画、相続対策の仏具
◆ その他編:思い出の写真、ペット、位牌
本書の後半では、「バトンを引き継ぐ終活 実践リスト」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 大切な人へのメッセージ
◆ 財産
◆保険
◆ 暮らし
◆ 家
◆ 思い出・モノ
◆ 交友関係と葬儀
◆ 手続き
この本の締めくくりとして著者は、良い引き継ぎとして印象に残っているエピソードを紹介しています。そして、「遺族が困っていたことには、幾つかの共通点がありました。それを食い止めるのは、間違いなくあなたの役割です。」と述べています。
あなたも本書を読んで、家族に感謝される終活整理術を学び、実践していきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3587日目】