コミュニケーションの本質は「伝え方」より「言語化力」であり、実は私たちの仕事の全ては「言語化」から始まります、と述べている本があります。
本日紹介するのは、一橋大学卒業後、株式会社電通に入社、コピーライターとしてさまざまな商品・企業・団体のブランディングに従事、これまで手掛けたプロジェクトの数は100以上、5大陸20か国以上にのぼり、数々の広告アワードを受賞している株式会社電通 コピーライターの荒木俊哉さんが書いた、こちらの書籍です。
荒木俊哉『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』(SBクリエイティブ)
この本は、「思いをうまく言葉にできない・・・」と悩むビジネスパーソンンに向けて、「言語化力」を磨くメソッドを伝える書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.人は「伝え方」より「言語化力」で評価される
2.どうしたら「言語化」できるようになるのか?
3.瞬時に「言語化」できるようになるシンプルなトレーニング
4.瞬時に「言語化」できるようになるシンプルなトレーニング【実践編】
5.もっと「言語化」できるようになる方法【発展編】
この本の冒頭で、メモは「記録のためのツール」というのが一般的な認識ですが、「メモの本当の力は全く別のところにある」と著者は述べています。それは、「思考を言語化するためのツール」ということです。
本書の前半では、「人は伝え方より言語化力で評価される」および「どうしたら言語化できるようになるのか?」について、以下のポイントを説明しています。
◆「言語化力」とは、「モヤモヤを言葉にする力」
◆ 会議もプレゼンも、言語化力がないとうまくいかない
◆ 資料作成も企画書も、言語化力がないとうまくいかない
◆ コミュニケーションは「何を言うか」(言語化)と「どう言うか」(伝え方)
◆ 仕事の評価は「どう言うか」より「何を言うか」で決まる
◆「何を言うか」にこそ、あなた独自の視点がある
◆ 感じたことの99%は「無意識下」に追いやられる
◆「メモ書き」が「無意識の思い」を言葉にしてくれる
◆ 言葉の「速さ」は「深さ」にもつながる
◆ ①「思い」のほとんどは頭の中で言語化されていない
◆ ②頭の中にあるほんの一部の「言葉」を、まずは書き出してみる
◆ ③書き出された「言葉」がトリガーとなり、「無意識の思い」が言語化される
◆ ④言語化された「無意識の思い」をさらに書き出す
◆ ⑤追加で書き出された「言葉」が再度トリガーとなる
◆ ⑥「思い」が言葉の状態で大量にストックされる
この本の中盤では、「瞬時に言語化できるようになるシンプルなトレーニング」および「瞬時に言語化できるようになるシンプルなトレーニング【実践編】」について解説しています。主なポイントは次の通り。
◆「言語化力」は考える力で「能力」なので、トレーニングの時間が必要
◆ 制限時間2分のメモを1日3枚、計6分のトレーニング
◆ ①A4用紙を縦、②一番上に「問い」を、③メモを2分割して、思考と理由に分ける
◆ ④「思い浮かんだこと」を1行書く、⑤芋づる式言語化思考法、⑥思考の最終行から理由を書き出す
◆ 言葉の解像度を高めるために「深掘り」を
◆ ビジネスで使えそうな「問い」を用意してトレーニングを実践
本書の終盤では、「もっと言語化できるようになる方法【発展編】」について紹介・説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ さらに「言語化力」を磨くコツは、「経験を思い出す」こと
◆ 経験とは「できごと」+「感じたこと」
◆ 感情にフォーカスする
◆「できごと」と「感じたこと」をセットでSNS配信する
◆ 言語化の3ステップ:①「できごと」を思い出す
◆ ②「感じたこと」を思い出す、③「感じたこと」を伝わる言葉で表現する
◆ 書き出した「思い」「意見」をグループ化する
◆ できるだけ「端的な言葉」にする
◆ 会議メモは「問い」にして残しておく
この本の巻末に、「メモの『問い』の例500」が掲載されていて、参考になります。
あなたも本書を読んで、メモを活用した「言語化力」トレーニングを実践して、「瞬時に言語化できる人」を目指してみませんか。
ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。
https://www.youtube.com/@user-kd3em9nm4q/featured
では、今日もハッピーな1日を!【3186日目】