「新聞記者の仕事とは、ジグソーパズルを作るときのように、ひとつずつ真実を認めさせて、さらに裏を取っていくこと」と紹介し、自らの生い立ちや新聞記者の仕事とは何なのか、先輩や取材相手から何を教わってきたのかを述べて、記者の本質を伝えてくれる本があります。
本日紹介するのは、慶應義塾大学法学部を卒業し、中日新聞に入社、東京地検特捜部などで事件を取材、現在は東京新聞社会部記者の望月衣塑子さんが書いた、こちらの書籍です。
望月衣塑子『新聞記者』(角川新書)
この本は、著者の新聞記者としての生き様を率直に述べて紹介している書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.記者への憧れ
2.ほとばしる思いをぶつけて
3.傍観者でいいのか?
4.自分にできることはなにか
5.スクープ主義を超えて
この本の冒頭で著者は、演劇に夢中になっていた小学生時代の思い出や、その後、業界紙記者だった父親の影響を受けてジャーナリストを目指した経緯を記しています。
続いて、就職活動で新聞社、TV局を受けた経緯や中日新聞社東京本社(東京新聞)に内定し、新人研修を受けた様子が書かれています。
私も大学時代に新聞記者志望で、途中までマスコミ受験を進めていたので懐かしく読みました。
次に、記者としての取材のエピソードや「自分に何ができるか」という思いが、数々のエピソードとともに語られていて参考になります。
詳細はぜひ本書を手に取ってお読みください。新聞記者を目指す人はぜひ読むべき一冊です。
さらに、スクープ取材に邁進して体調を崩したこと、同業他社とのやり取りなど、ストレスやプレッシャーの日々を過ごしたことがよく読み取れます。
この本の最後で、著者の座右の銘として、インド独立の父といわれるマハトマ・ガンジーの次の言葉が紹介されています。
「あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。そうしたことをするのは、世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないようにするためである。」
著者の望月さんは、これからも記事や講演などを通じて、多くの方に政治や社会の問題点を伝えていく、と述べています。
「簡単には変えられないけれど、私自身が環境や周りに流され変わらないためにも。たとえ最後のひとりになろうともー。」
あなたも本書を読んで、新聞記者という仕事について、考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!