「眠っている間に、あなたの人生は修復されている」――そんな科学的かつ希望に満ちたメッセージを伝える一冊があります。
本日紹介するのは、1976年ドイツ・ハンブルク生まれ、スウェーデン・ウプサラ大学准教授であり神経科学者・睡眠研究者として同大学の「Sleep Science Lab」を率いるクリスティアン・ベネディクトさんと、約20年間にわたり健康・科学分野を取材してきたヘルスジャーナリストのミンナ・トゥーンベリエルさんが共著し、睡眠の最新科学を一般読者にもわかりやすく解き明かしたこちらの書籍です。
クリスティアン・ベネディクト、ミンナ・トゥーンベリエル『熟睡者』(サンマーク出版)
この本は、「睡眠中に人間の脳と体で起きていること」を科学的に明らかにし、健康・集中力・記憶力・感情・体重・免疫力など、すべての生命活動を最適化する “熟眠メソッド” を紹介する画期的な一冊です。
単なる「よく眠るコツ」ではなく、最新の神経科学・ホルモン学・生理学の知見をもとに、“なぜ眠りが人を賢くし、若返らせ、幸福にするのか” を体系的に解説しています。
本書は以下の3部構成から成っています。
第1部 科学者がそろって「絶対寝るべき」と言う理由
第2部 睡眠の「すごい効果」を全部受け取る
第3部 熟眠人
本書の前半では、「科学者がそろって “絶対寝るべき” と言う理由」をテーマに、睡眠がいかに脳と体の働きを支えているかを明らかにしています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 睡眠中にしか行われない“脳のメンテナンス”がある
◆ 「浅い眠り」と「深い眠り」は異なる役割を持ち、両方が必要
◆ 体内時計のリズムを整えることが “熟睡” の第一歩
◆ 「人工光」「デジタル機器」「夜更かし」は睡眠破壊の3大要因
◆ 季節や光の変化に応じた “自然リズム” を意識することが重要
この本の中盤では、「睡眠の効果を最大限に受け取る」ための方法を解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 睡眠によって「記憶の整理」と「学習の定着」が起こる
◆ レム睡眠中に感情のストレスがリセットされる
◆ 夢は“創造性”を刺激する脳のトレーニング時間
◆ 睡眠中、脳細胞を洗う「グリア細胞」が活発に働く
◆ “よく寝た人ほど幸福度が高い”という実証研究
本書の後半では、「熟眠人」になるための生活習慣と実践メソッドを紹介しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 寝不足は「食欲増進ホルモン」を暴走させ、太りやすくなる
◆ 睡眠の質が“免疫力”と “がん予防” を左右する
◆ 血糖値の安定や心臓疾患のリスク低下にも睡眠が直結
◆ 食事は「朝7時〜夜7時」に収めると体内時計が整う
◆ 寝室は “ドアを開けて” 空気を循環させると熟睡度が上がる
本書の魅力は、「科学的根拠」と「実践法」が完璧に両立している点にあります。
脳科学・栄養学・心理学・環境医学を横断的に組み合わせ、読者が今日からすぐに取り入れられる “熟睡ティップス” が豊富に紹介されています。
「目を閉じるだけでも脳は回復を始める」――この言葉が象徴するように、睡眠は単なる “休息” ではなく、“人生を最大限に生きるための再起動” です。
本書を読めば、眠りを軽視してきた現代人が、いかに “睡眠こそ最高の自己投資” であるかに気づかされるでしょう。
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では、今日もハッピーな1日を!【3902日目】










