書評ブログ

『腎臓大復活: 100歳まで人生を楽しむ「強腎臓」の作り方』

「腎臓の健康が、あなたの健康寿命を決める」――そんな新しい医学常識を提示し、「腎臓を鍛えて人生を取り戻す」ための実践法を教えてくれる一冊があります。

本日紹介するのは、1981年東北大学医学部を卒業後、東北大学大学院教授、同大学病院リハビリテーション部長などを歴任し、現在は山形県立保健医療大学理事長・学長として活躍する医学博士・上月正博(こうづき・まさひろ)さんが書いたこちらの書籍です。

上月正博『腎臓大復活: 100歳まで人生を楽しむ「強腎臓」の作り方』(東洋経済新報社)


この本は、「腎臓病はいったん悪くしたら治らない」「腎臓が悪い人は安静が必要」「食事制限がすべて」といった “旧常識” を覆し、最新の医学データに基づいた「腎臓の新常識」をやさしく解説しています。
著者は “腎臓リハビリテーション” という分野を日本に広めた第一人者であり、「腎臓も鍛えれば復活できる」という希望のメッセージを、多くの症例とともに伝えています。


本書は以下の6部構成から成っています。

1.臓器100年時代の「腎臓の新常識」

2.あなたの寿命は腎臓で決まる!

3.運動こそ最高の良薬!「腎臓リハビリ」で腎機能を大改善!

4.「腎臓復活食」でしっかり食べて体をよみがえらせる!

5.年代別・腎機能を維持して100歳まで生きるためのちょっとしたコツ

6.腎臓を元気にすると人生も大復活する


本書の前半では、「臓器100年時代の『腎臓の新常識』」および「あなたの寿命は腎臓で決まる!」について解説しています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 腎臓は「沈黙の臓器」であり、症状が出た時にはすでに進行している

◆ 「腎臓病は治らない」という常識はもう古い

◆ 厳しい食事制限は逆効果、“食べて治す”が新常識

◆ 腎臓は20代からすでに衰え始めている

◆ 45歳以上の4人に1人が「慢性腎臓病(CKD)」予備軍


この本の中盤では、「運動こそ最高の良薬!『腎臓リハビリ』で腎機能を大改善!」および「『腎臓復活食』でしっかり食べて体をよみがえらせる!」を中心に、腎臓を元気にする具体的な方法が紹介されています。主なポイントは次の通りです。

◆ 「安静」は腎臓を弱らせる最悪の習慣

◆ 適度な運動が血流を改善し、腎機能を回復させる

◆ 便秘は腎臓機能を低下させる最大の敵

◆ たんぱく質は “摂りすぎ” ではなく “選び方” が重要

◆ 「運動+食事+メンタルケア」で腎臓はよみがえる


本書の後半では、「年代別・腎機能を維持して100歳まで生きるためのちょっとしたコツ」および「腎臓を元気にすると人生も大復活する」というテーマのもと、実践的な生活習慣の改善策が紹介されています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 40代からの“腎臓貯金”が健康寿命を延ばす鍵

◆ 睡眠の質を上げることで腎臓の回復力が高まる

◆ 水分摂取は「一気に」ではなく「こまめに」が鉄則

◆ ストレスは腎臓の大敵、心のリハビリも不可欠

◆ 腎臓を大切にする生き方が、心身の若さを取り戻す


本書の魅力は、「腎臓は再生できる臓器である」という最新のエビデンスをもとに、“治療より生活の力” を重視している点にあります。
食事も運動も我慢ではなく、“楽しみながら強くする” という前向きなメッセージが貫かれ ており、読後には “自分の健康は自分で育てられる” という希望が湧いてきます。

人生100年時代を健康に生き抜くために、「腎臓」という臓器に光を当てたこの一冊は、まさに “体のリーダーシップ” を取り戻すための教科書です。


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では、今日もハッピーな1日を!【3894日目】