「人生後半も、収入と働きがいを両立できる充実した職業人生にしたい」という意欲のある40~50代のビジネスパーソンに特に読んでいただきたい、と述べている本があります。
本日紹介するのは、東京大学工学部システム創成学科(コンピュータサイエンス)卒、新卒でソニーに入社、その後2019年に「世界に100億の志を」という志を掲げ、人材系スタートアップである株式会社ブルーブレイズ(現ライフシフトラボ)を創業、45歳からの実践型キャリアスクール「ライフシフトラボ」を開講、キャリア支援のプロフェッショナル200名以上を擁するチームで、人生後半のキャリア形成支援に取り組んでいる国家資格キャリアコンサルタントの都築辰弥さんが書いた、こちらの書籍です。
都築辰弥『人生後半の働き方戦略 幸福年収700万円を続けるために』(日本経済新聞出版社)
この本は、幸福年収700万円を続けるために、どのような働き方をいつ選択すべきなのかを明確に提示すると同時に、選んだ働き方で収入と働きがいを両立するためのアクションステップを詰め込んだ書です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.あなたは80歳まで年収700万を稼ぎ続けられるか
2.幸福年収700万円が続く、人生後半の働き方戦略
3.複業から起業へ!― 45歳から仕込むキャリア自律ロードマップ
4.じぶんコンテンツを武器に複業の機会を広げる
5.45歳からの転職基本戦術
6.人生後半を楽しく働き続けるためのマインドセット
この本の冒頭で著者は、「現場叩き上げの人生後半のキャリア開発ノウハウを余す所なくお伝えします。」と述べています。またその一部は、日本経済新聞社が運営するリスキリング専門メディア「NIKKEIリスキリング」でも公開されています。
本書の前半では、「あなたは80歳まで年収700万を稼ぎ続けられるか」および「幸福年収700万円が続く、人生後半の働き方戦略」について以下のポイントを紹介しています。
◆ 仕事人生の折り返し地点は50歳
◆ 人生後半を通して年収700万円が続く仕事人生を目指す
◆「経験を市場価値に交換できる」という中高年の強み
◆ 80歳まで、楽しく働き、楽しく稼ぐ
◆ 雇用されるだけが働き方ではない
◆ 雇用される・起業する・複業する を選ぶ
◆ 業務委託型の複業:収入増+やりがい+転職や起業の足がかり
◆ 度の働き方にもベースとなるデジタルスキル
◆「読み書きそろばん」から「読み書きデジタル」へ
◆ 生成AIが中高年にもたらす空前のチャンス
◆ デジタルスキルの学習コストが急激に低下
◆ 経験によって蓄積した「一次情報」の価値が高まる
この本の中盤では、「複業から起業へ!― 45歳から仕込むキャリア自律ロードマップ」および「じぶんコンテンツを武器に複業の機会を広げる」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 働きがい&高収入を実現する複業のすすめ
◆ Hipro Direct や ココナラ の求人サイトをチェックしてみる
◆ 複業:①ノーリスク、②タイムリミットなくじっくり育成、③本業にも好影響
◆ 従業員の複業を奨励する企業も増加、副業(複業)禁止の企業なら転職も選択肢
◆ 応募型副複業と事業型複業
◆ 自分の持つコンテンツを明確にする
◆ コンテンツ:①ニーズがある、②希少性がある、③再現性がある、④鮮度がある
◆ ①職務・人生経験の棚卸し、②経験タグ付け、③市場調査、④プロフィール作成
◆ 複業コンテンツのピッチ資料を作る
◆ 事業型複業5分類:①代行業、②顧問業、③講師業、④情報発信業、幹事業
◆ 複業計画書を作り、陸・海・空で攻める
◆ デジタルリテラシー:私用パソコン、ウェブ会議ツール、ワード・エクセル・パワーポイント・フォームなど基本ツール、ビジネスチャット
◆ 生成AIを複業の武器に、複業朝活がオススメ
◆ ローリスク・ミドルリターンを狙う「シニア起業」
本書の後半では、「45歳からの転職基本戦術」および「人生後半を楽しく働き続けるためのマインドセット」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 45歳からの転職が増えている
◆ 年収アップではなく、年収が落ちない会社への転職を目指す
◆ ポータブルスキルではなく、コンテンツをアピール
◆ 人生後半の始まりを楽しむ「コンテンツ思考」
◆ Will、Can、Must の Can に注目する
本書で提唱している「人生後半の働き方戦略」は、拙著『定年後不安 人生100年時代の生き方』(角川新書)、『定年ひとり起業』シリーズ三部作(自由国民社)、および『50代お金の不安があくなる副業術』(エムディエヌコーポレーション)にて私が推奨してきた生涯現役の働き方や定年ひとり起業というライフスタイルと共通するコンセプトやノウハウが多く、強く共感しました。
この本の巻末に、入山章栄・早稲田大学大学院経営管理研究科教授への特別インタビューが掲載されています。
本書の締めくくりとして著者は、「齢を重ねても新しいことに挑戦し、自分らしく働き続けるミドルシニアが増えることは、次の世代に『働くことはすばらしい』というメッセージを送るとこにもなる」と述べています。
あなたも本書を読んで、「人生後半の働き方戦略」を学び、幸福年収700万円を続ける実践をしていきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3708日目】