「平均寿命は延びたものの、少子高齢化社会の中で、老々介護や認々相続等が切実な問題になっている」「昭和時代の発想では時代遅れ。相続税額の代償を論じる前に、心準備すべき大事ながある」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1946年兵庫県生まれ、神戸大学法学部卒業、三洋電機入社、在職中に税理士試験に合格、1995年に会社を退職し、1998年税理士事務所を開業した大谷明さんが書いた、こちらの書籍です。
大谷明『人生100年時代の相続と税:団塊の世代と団塊ジュニアの方々へ』(風詠社)
この本は、相続税に入る前に ”シルバー期の心得” や ”相続関連の法律改正” について、次に相続税や贈与税の概要を説明している書です。
本書は以下の8部構成から成っています。
1.シルバー期の心得
2.シルバー期の法律
3.シルバー期の税務
4.遺産の分割
5.遺言書
6.相続税の計算と申告
7.相続や税務等の事例
8.近未来の予測等
この本の冒頭で著者は、「時代は変わった!」と題して、昭和・戦後から令和までの変遷を概観しています。主なポイントは次の通り。
◆ 総人口の長期的推移と世帯構造の変化
◆ 歴史からの土地と税制および日本の財政事情
◆ 平均寿命と健康寿命
◆ 相続税の課税件数や相続関連の法律・社会システムの変化
本書の前半では、「シルバー期の心得」および「シルバー期の法律」について、以下のポイントを説明しています。
◆ 親自身が自分の老後の準備をしていく
◆ 金融資産とID、PWの管理を
◆ シルバー期の各種契約を検討
◆ 相続関連の法律改正を確認
◆ 後見制度や家族信託を確認
この本の中盤では、「シルバー期の税務」「遺産の分割」および「遺言書」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 相続税性の変遷と贈与の各種税制
◆ 相続税と贈与税の一体化構想
◆ 円満な遺産分割の合意と脳委税資金の検討
◆ 相続の承認・放棄等
◆ 調停と審判、遺言書の3種類と留意点
本書の後半では、「相続税の計算と申告」「相続や税務等の事例」および「近未来の予測等」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 相続税額の計算は、誰がどの特例を使うか検討
◆ 相続税の連帯納付義務
◆ 税務調査による追徴課税
◆ 近未来の経済社会の変化と税務行政のDX化
この本の巻末には、参考資料として、各種申請書等のひな型が掲載されていて役に立ちます。
あなたも本書を読んで、人生100年時代の相続と税について、心構えや備え、対策を考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3038日目】