世界一、医者が好きな日本人に向けて、医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法を説いた本があります。
本日紹介するのは、1948年生まれ、慶應義塾大学医学部卒業、同大学医学部放射線科入局し、米国へ留学の後、がんの放射線治療を専門として、患者本位の治療を実現するために、医療の情報公開を積極的に進めている近藤誠さんが書いた、こちらの書籍です。
近藤誠『医者に殺されない47の心得【必携版】医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法』(アスコム)
この本は、「病気の9割は、医者にかかったからといって治るわけでも、回復が早くなるわけでもない」ことを伝え、逆に治療や薬の「副作用や後遺症のリスクはとても大きい」ことを説明している書です。
本書は以下の6部構成にて、全部で47の「医者に殺されない心得」を提示しています。
1.どんなときに病院に行くべきか
2.患者よ、病気と闘うな
3.検診・治療の真っ赤なウソ
4.100歳まで元気に生きる「食」の心得
5.100歳まで元気に生きる「暮らし」の心得
6.死が恐くなくなる老い方
この本の冒頭で著者は、「医者はヤクザや強盗よりタチが悪い」と述べています。つまり、患者を脅してお金を払わせた上に、しょっちゅう体を不自由にさせたり、死なせたりする、としています。
著者の近藤さんの原点は、アメリカに留学して日本のがん医療に疑問を抱き、月刊『文藝春秋』に「乳がんは切らずに治るー治療率は同じなのに、勝手に乳房を切り取るのは、外科医の犯罪行為ではないか」という論文を掲載したことです。
欧米では当時すでに病巣だけを取る「乳房温存療法」が当たり前だったのに、日本では乳房が丸ごと切り取られていたためです。
この論文が反響を呼び、30年後には日本の乳がん患者の6割以上が「乳房温存療法」を選んでいるそうです。
このほか、1996年には『患者よ、がんと闘うな』(文藝春秋)が刊行されて大論争を呼びました。
そして2012年、著者にとっては特別な年となり、『がん放置療法のすすめー患者150人の証言』(文藝春秋)が世に出て、第60回菊地寛賞を受賞しました。
ある意味では、著者の近藤誠さんが発表した論文や著書は、「日本の医療界への宣戦布告」で、「もう出世は望めないし、院内では村八分にされるだろう」という覚悟を決めてのことでした。
本書は、ムダに苦しむだけの治療や、膝んな医療死から逃れる心得集です。
最近の「予防医学」についても、実態は「 “ 患者を呼ぼう医学 ” 」であると厳しく批判しています。医者の “ おいしい ” お客さまにならないように気をつけましょう、と著者は呼びかけています。
この本で提示している47の心得の中で、とくに私が印象に残り、共感できるものを以下に挙げておきます。
◆ 「老化現象ですよ」と言う医者は信用できる
◆ 医者によく行く人ほど早死にする
◆ 「血圧130で病気」なんてありえない
◆ がんほど誤診の多い病気はない
◆ がんの9割は、治療するほど命を縮める、放置がいちばん
◆ 「免疫力」ではがんは防げない
◆ ピンピン100歳への健康づくりは「毎日タマゴと牛乳」から
◆ コーヒーは、がん、糖尿病、脳卒中、ボケ、胆石、シワを遠ざける
◆ 24時前後にどっぷり眠る 「超」早寝早起き健康法のすすめ
◆ しゃべって、笑って、食べて、口を動かすほど元気になる
◆ 喜怒哀楽が強い人ほどボケない
◆ 100歳まで働き続ける人生設計をする
◆ リビングウィルを書いてみよう
とくに最後の3つと、コーヒーの効用については、私の考え方や実践と同じで、とても共感できる内容です。
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では、今日もハッピーな1日を!