「これからの時代は、大きさは別にして、あらゆる場面で立候補しないで生きていくことが、困難になるのではないでしょうか。」と提唱している本があります。
本日紹介するのは、「不思議、大好き」や「おいしい生活」などのコピーで一世を風靡した、コピーライター兼作家の糸井重里さんが書いた、こちらの書籍です。
糸井重里『インターネット的』(PHP文庫)
この本は、もともと2001年に新書として出版され、1998年に『ほぼ日刊イトイ新聞』を始めた著者の糸井さんが、インターネットに触れて思ったこと、感じたことを書いたものでした。
当時は、この本はあまり読まれず、その後10年以上の歳月を経てから、実は先を見通していたのでは、ということで、話題になり、文庫化されたということです。
本書は以下の10部構成から成っています。
1.なぜいま、インターネット的なのか
2.インターネット的
3.インターネット的でどうなる?
4.工業化社会からインターネット的社会へ
5.インターネット的思考法
6.インターネット的表現法
7.インターネットの幻想
8.消費のクリエイティブを
9.「インターネット的」時代のゆくえ
10.続・インターネット的
本書の冒頭で著者は、「インターネット的」というのは、インターネット自体がもたらす社会の関係の変化、人間関係の変化みたいなものの全体をさすと述べています。
そして、インターネット的のキーワードとして、以下の3つが挙げられています。
1.リンク
2.シェア
3.フラット
いずれも、「繋がり」をあらわすもので、これが情報社会の特徴にもなっている、ということです。
この本では続いて、工業社会からインターネット社会への大きな変化、そしてインターネット的な「思考法」や「表現法」について解説されています。
さらに、インターネットの幻想や今後の「インターネット的時代」のゆくえが予測されています。
また、巻末には、文庫本書き下ろしとして、「続・インターネット的」と題して、新書版の時代にはなぜ本書が読まれなかったのか、さらに東日本大震災で実感したこと、『ほぼ日刊イトイ新聞』の今後についても語られています。
本書は確かに今、読んでも古びたところはなく、むしろ10年以上前に、現在の状況を予測していたと言えなくもない内容になっています。
あなたも本書を読んで、改めてインターネットが及ぼす社会の変化について考えてみませんか。
速読法・多読法が身につくレポート 『年間300冊読むビジネス力アップ読書法「17の秘訣」』 を無料で差し上げます。ご請求はこちらをクリックしてください!
https://jun-ohsugi.com/muryou-report
では、今日もハッピーな1日を