書評ブログ

『仕事ができる人がやっているインバスケット超入門』

「インバスケットのスコアが高い人ほど実際の仕事でも評価が高く、逆に言えばインバスケットでできないことは実際の仕事でもできないわけです。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、大学卒業後、株式会社ダイエーに入社、販売部門や企画部門を経験し、10店舗を統括する店舗指導責任者(スーパーバイザー)として店長の指導や問題解決業務に努め、管理職昇進試験時にインバスケットに出合い、自己啓発としてインバスケット・トレーニングを開始、日本で唯一のインバスケット教材開発会社として、株式会社インバスケット研究所を設立し代表取締役に就任したインバスケット・コンサルタント鳥原隆志さんが書いた、こちらの書籍です。

 

鳥原隆志『仕事ができる人がやっているインバスケット超入門』(ぱる出版)

 

この本は、インバスケット初心者の方に、まずはインバスケットで基本的な処理ができるレベルに持っていくためのいわゆるコツを詰め込み、実際に管理職やリーダーとして限られた時間の中で、最小限の力で最大の結果を出すためのコツを紹介・解説している書です。

 

本書は以下の2部構成から成っています。

1.インバスケットを理解する

2.インバスケットのコツ

 

本書の前半では、「インバスケットを理解する」「早く読み理解するコツ」および「優先順位をつけるコツ」について以下のポイントを紹介しています。

◆ インバスケット:限られた時間で案件を処理するビジネスシミュレーションゲーム

◆ インバスケットができると仕事ができる(力の入れどころがわかる)

◆ 制限時間内に技やアイテム使い、楽に仕事をするインバスケット思考

◆ 大事な2割をマーキングして一度で読む

◆ 緊急度・重要度で4つに分けて重要度を優先する(やらないことを決める)

 

この本の中盤では、「他人を巻き込むコツ」「トラブル対処のコツ」「人を使うコツ」および「意思決定のコツ」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

◆ 相手の心に響く説得の技術を使って依頼する

◆ トラブルは周りに知らせる緊急行動を

◆ トラブルが起きたら、なぜを3回繰り返して原因を探求する

◆ 部下への指示を謎解きに変えてみる

◆ 正確な数字を求めず、概算で判断する癖をつける

 

本書の後半では、「伝えるコツ」「生産性を上げるコツ」「できると思われるコツ」および「上司とうまく付き合うコツ」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 自分の言葉で結論から伝え、理由を3つ説明する

◆ 保管場所を1つに絞り、余計なものを持たない

◆ 逆算思考とバッファで落ち着いて柔軟にチーム編成を変える

◆ 上司とは定期的なすり合わせ時間を取って、選択肢を提示して選ばせる

 

この本の締めくくりとして著者は、「仕事に追われないように、仕事を追いかける。これが私が最後にお伝えできるインバスケットのコツかもしれません。」と述べています。

 

あなたも本書を読んで、インバスケットのコツを身につけ、実践する事で仕事ができる人を目指してみませんか。

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3690日目】