「お金の不安がない人に共通しているのは、お金の稼ぎ方以上に、使い方が上手であることです。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1963年北海道生まれ、東京歯科大学大学院修了後、「医師として世界レベルの医療を提供したい」という思いのもと、ニューヨーク大学をはじめペンシルベニア大学、イエテボリ大学などで研鑽を積み、故郷の帯広で開業、いのうえ歯科医院理事長、歯学博士、経営学博士、東京医科歯科大学非常勤講師を含め国内外７つの大学で役職を務め、世界初のジェセフ・マーフィー・トラスト公認グランドマスターでもある井上裕之さんが書いた、こちらの書籍です。
井上裕之『人生を自由にしてくれる本当のお金の使い方』（あさ出版）
この本は、「こうなりたい」という自分の理想をかなえるために、そして、「経済的な不安から解放される」ために、ぜひ身につけたい「お金の正しい使い方」を伝授してくれる書です。
本書は以下の４部構成から成っています。
１．あなたは、何のためにお金を使いますか？
２．お金は「循環」させて増やしていく
３．人生をより自由にしてくれるお金の使い方
４．「お金に困らない人」の考え方
この本の冒頭で著者は、「お金の不安がない人は、主に、次の５つにお金を使っています。」と述べています。
◆ 健康（食事、睡眠、運動など）
◆ 教育（キャリアアップ、スキルアップ、社員教育など）
◆ 貢献（社会貢献や人の役に立つことなど）
◆ 感謝（お礼の気持ち、大切な人への贈り物など）
◆ 経験（今までやったことのないこと、新しいチャレンジなど）
本書の前半では、「あなたは、何のためにお金を使いますか？」をテーマに、著者の考え方を説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ お金の３つの役割（＝機能）は、「尺度」「交換」「保存」
◆ お金は経済を支えるツールであり、「感謝の気持ち」を伝えるツール
◆ 幸せとは「バランスが整った状態」のこと
◆ ①仕事、②人間関係、③経済的（お金）、④身体的（健康）、⑤地域社会の５つのバランス
◆ お金があった方がいい理由は、①選択肢が増える、②リスクが減る、③精神的な安定を得られる、④社会や他者に貢献できる
◆ 良い借金と悪い借金がある
◆ 借金をすると「覚悟」が決まる
◆ 借金をすると「時間」が手に入る
◆ 借金は「社会的な信用」になる
◆ 納税は感謝のあらわれであり、社会貢献
この本の中盤では、「お金は循環させて増やしていく」および「人生をより自由にしてくれるお金の使い方」について考察しています。主なポイントは次の通り。
◆ お金は貯めるものではなく「回す」もの
◆「自分にとってどれだけ価値があるか」を考えながらお金を使う
◆ 良いエネルギーを取り入れるには、お金を「自己成長」と「社会貢献」に使う
◆「プロフィールづくり」にお金を使う
◆ ほんとうの財産は「自分の力で生きる力」
◆ 定年後も現役として働いて、「老後」を短くするのが最善
◆ 投資判断を人任せにしない
◆ 投資のプロに負けないほど勉強する
◆ 学びへの投資は、➀損しない、②視野が広がる、③人間関係が広がる
◆ 有料セミナーの方がリターンを多く得られる
◆ お金を払って「時間」を買う
◆「体験」にお金を使うと幸福度が長続きする
◆ 健康こそ、これからの時代に必要な資産
◆「睡眠」「食事」「運動」にお金をかける
◆「安い」という理由だけで住む場所を決めてはいけない
◆ 見た目にお金を使うことは、相手に気づかうこと
本書の後半では、「お金に困らない人の考え方」について、以下のポイントを解説しています。
◆ 自分の頭と体を使って行動する
◆ ビジネスを多様化させ、お金の入り口を増やす
◆ 副業を成功させる３つのポイントは、①時間を上手に管理する、②好きなことを仕事にする、③「お金のためだ」と割り切らない
◆ 大局観や長期的視野を持つ
◆ 人のせい、環境のせいにしない
◆ 失敗やピンチもチャンスと考える
◆ 泥くさく、努力を続ける
◆ どこまでも「高い目標」を持つ
この本の締めくくりとして著者は、ハーバード大学が行った75年間に及ぶ「ハーバード成人発達研究」の結果を紹介しています。ウォールディンガー教授が出した結論は次の通り。
「75年以上の研究からはっきりわかったことは、人を幸福にし、健康にするのは、富でも名声でも、無我夢中で働くことでもなく、良い人間関係に尽きる」
そして、「人間関係を左右するのは『愛』のエネルギーだ」と著者は言います。つまり、他人のためにお金を使ったとき、一番幸福度が増すのは、自分自身なのです。
あなたも本書を読んで、人生を自由にしてくれる「本当のお金の使い方」を学び、幸せな人生を目指してみませんか。
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では、今日もハッピーな１日を！【2835日目】
