書評ブログ

『「ひとり社長」の賢い節税 元国税が教えるお金の残し方 』

「独立して成功するためには避けて通れないものがあります。それが『お金』の話、とくに『税金』の知識です。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、元国税職員、ひとり起業家専門のお金と税のコンサルタント、デジタル商品開発と事業自動化の専門家杉田健吾さんが書いた、こちらの書籍です。

 

杉田健吾『「ひとり社長」の賢い節税 元国税が教えるお金の残し方』(明日香出版社)

 

この本は、元国税の経験を活かしながら、現在はひとり起業家でひとり社長である著者が、ひとり起業家が知っておくべき税金の知識と、具体的な節税方法を紹介している本です。

 

本書は以下の5部構成から成っています。

1.ひとり法人のメリットはこんなにある

2.法人化のポイント

3.節税の基本原則

4.節税の実践法

5.うっかり「脱税」をしないポイント

 

この本の冒頭で著者は、「経営においても『守り』、つまりお金を減らさない『節税』が極めて重要なのです。」「その『守り』の方法も、ひとり起業家に最適な、効率のよいものを選ぶべきです。」と述べています。

 

本書の前半では、「ひとり法人のメリットはこんなにあるについて以下のポイントを紹介しています。

◆ 法人には「私生活の概念」がなく、経費の範囲が広い

◆ 節税の知識を持っていて活用できる人は、法人の方が税金を抑えられる

◆ ひとり起業家の行動にプライベートはない

◆ 定款の「事業目的」の活用で、法人の節税メリットを最大化

◆ 勘定科目をパターン化して、領収書の整理と会計処理を簡潔に

 

この本の中盤では、「法人化のポイントおよび「節税の基本原則」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

◆ 節税の本来の目的は、「手元に資金を残すこと」

◆ 不要な支出を避ける

◆ 事業の成長につなげる

◆ 法令を遵守する

◆ 長期的な視点を持つ

 

◆ 法人を設立して、経費の範囲を最大化させる

◆ 経費として社長の財布にお金を残す

◆ 売上を上げるための費用を経費にする

◆ 税金の発生するタイミングを賢くコントロールする

◆ 税金に持っていかれる前に、賢く贅沢して、経費にする

 

本書の後半では、「節税の実践法」および「うっかり脱税をしないポイントについて説明しています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 社長の手元にお金を残す6選:住居費・自動車関連費用・旅行費用・服飾費・飲食費・自己投資

◆「旅費規程」を賢く使うと節税になる、合理的な金額設定を

◆「出張」の定義を再考する、出張の実態を正確に記録する

◆ 趣味の経費化と「住宅規程」

 

◆ 役員報酬で給与所得控除を活用、社会保険料をコントロール

◆ ひとりカフェ利用は「会議費」でOK

◆ 脱税にならないように注意:「除外」や「架空」はNGワード

◆ 事業・業務の遂行に必要なものという証拠を残すことが重要

 

この本の締めくくりとして著者は、「税金の知識は、ビジネスの成否を分ける重要な要素であり、成長のための強力な武器になり得る」「特に『ひとり社長』の場合、適切な節税対策を実施することで、想像以上のお金を手元に残すことができます。」と述べています。

 

あなたも本書を読んで、「ひとり社長」の賢い節税を学び、あなたのビジネスの「守りの力」を高めて、より豊かな経営を目指していきませんか。

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3657日目】