「自分の身は自分で守らなければならない独身者こそ、お金のことや老後にしっかり向き合い、備えてほしい」「独身者ならではの対策を知ってほしい」と述べている本があります。
本日紹介するのは、保険会社勤務の後、いったん専業主婦になるも、一念発起して税理士資格を取得、大手会計事務所、財産コンサルティング会社勤務を経て、2005年に税理士事務所を開業、税理士・シニアマネーコンサルタントの板倉京さんが書いた、こちらの書籍です。
板倉京『ひとりで楽しく生きるためのお金大全「もしかして結婚しないかも?」と思ったらやっておきたい50のこと』(ダイヤモンド社)
この本は、「ひとりで安心して生きていく」ために必要な、お金や老後対策について、「やっておきたい50のこと」をわかりやすく紹介・解説している書です。
本書は以下の8部構成から成っています。
1.独身者がおちいりがちな7つの罠
2.独身者こそ、まずは節約・節税
3.独身者のお金貯め方・増やし方
4.「住まい」の安心を手に入れる
5.「病気」や「介護」の不安に備える
6.親の介護・相続対策
7.孤独対策にはお金をかけよう
8.自分の死後の対策
この本の冒頭で著者は、「本来、独身者と家族持ちとでは、お金についても老後対策についても、気を付けるべきポイントが違います。」「何より違うのは、独身者はこれらの対策を、基本、自分自身で行わなければいけないということ。家族が何とかしてくれるというわけにはいかないということです。」と述べています。
本書の前半では、「独身者がおちいりがちな7つの罠」および「独身者こそ、まずは節約・節税」について、次のポイントを解説しています。
◆ 独身者は税金も生活コストも割高
◆独身者の方が現役時代と老後の「収入格差」が激しい
◆ 独身者は親の介護をしょい込みがち
◆ お金と筋肉と美味しいものを一緒に食べに行く友達が大事
◆ 老後にかかるお金の簡単シミュレーションを
◆ 節約はゲーム感覚で
◆ 1日休みを取って「固定費」の見直しを
◆ ふるさと納税は必ずやる
この本の中盤では、「独身者のお金貯め方・増やし方」「住まいの安心を手に入れる」および「病気や介護の不安に備える」について考察しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 資産運用は、学ぶよりまず始めよ
◆ 資産運用は、①思い切らない、②短期的な結果に一喜一憂しない
◆ つみたてNISAや iDeCo でインデックス投信をやる
◆ 積立投資で成功するのは、①とにかく初めて、とにかく続ける、②放っておく
◆ 住まいは、現役時・定年後・終の棲家に分けて考える
◆ 独身者は「賃貸」より「持ち家」が安心
◆ 家を買うなら「出口戦略」を考える
◆「シニア向けコレクティブハウス」という新たな選択
◆ 独身者に必要な「生きるための保険」
◆ 独身者が入っておくべき保険は、「入院給付金5000円」+「手術給付金5万円」+「先進医療特約」
◆ 自営業者にオススメの「就業不能保険」
◆ 手術の同意書にサインしてくれる「身元保証人」をキープ
本書の後半では、「親の介護・相続対策」「孤独対策にはお金をかけよう」」および「自分の死後の対策」について説明しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 介護離職はイバラの道でお勧めしない
◆ 障害者控除や寡婦控除を忘れない
◆ 人間関係維持には時間も手間も必要
◆ ご近所人脈は意外に大事
◆ 金銭感覚の合う友人を大切に
◆ いいとこどりの「友達近居」
◆ 老後も働き続けることが一番の「孤独対策」
◆ 希望はエンディングノートに整理する
この本の締めくくりとして著者は、「老後への不安解消は、『不安の姿』を知ることから始まります。」と述べています。
あなたも本書を読んで、ひとりで楽しく生きるためのお金について、しっかり学んで準備を始めてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2972日目】