「秘書の仕事は、上司とお客さまの立場に立って考え行動することです。自分視点ではなく、相手視点で考えることが欠かせません。」「秘書の仕事術とは、秘書に限ったものではなく、働く人すべての人に共通するものなのです。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、岩手大学人文社会科学部を卒業後、リクルートに入社し、ITトレーナーとして転職を経て、経営コンサルタントで株式会社小宮コンサルタンツ代表・小宮一慶の秘書を務める一方、秘書研修等の講師として活動する井出元子さんが書いた、こちらの書籍です。
井出元子『ビジネスパーソンのための「秘書力」養成講座』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
この本は、「秘書力」を業務遂行・関係構築・自己成長の分野ごとに分解して整理することにより、最強の「ビジネス基礎力」として具体的な実践例を交えながら、必要なスキルを解説している書です。
本書は以下の9部構成から成っています。
1.秘書力とは、「段取り力」
2.秘書力とは、「確実力」
3.秘書力とは、「気づき力」
4.秘書力とは、「問題解決力」
5.秘書力とは、「接遇力」
6.秘書力とは、「コミュニケーション力」
7.秘書力とは、「信用力」
8.秘書力とは、「学び力」
9.秘書力とは、「成長力」
この本の冒頭で著者は、秘書の仕事とは、限られた時間を最大化する仕事だから「段取り力」が求められる、と述べています。
そして、秘書力として、ポイントになるスキルである「段取り力」を、ビジネス全般でも共通して求められるスキルとして、以下の通りポイントを整理しています。
◆ 相手の「時間」に配慮して、自分の仕事を組み立てる
◆ 見かけの「時間」と「使える時間」は違う
◆ 前後の細かな作業の洗い出しが段取りの決め手
◆ 順番と優先順位、最適なタイミングがスケジューリングの決め手
続いて、「確実力」「気づき力」「問題解決力」としては、次のポイントを挙げています。
◆ 記憶力に頼らない仕組みを作る
◆ メールの機能を使い倒す
◆ すぐに探し出せる書類整理術
◆ 相手の立場になって観察する
◆ 「人の力を借りる」力は必須
さらに、関係構築のための「接遇力」「コミュニケーション力」「信用力」については、以下のポイントを解説しています。
◆ 挨拶と身だしなみはプロ意識の表れ
◆ コミュニケーションの始まりは、相手の話を聞く
◆ コミュニケーションでは、事実と意見、感情を切り分ける
◆ 1つ(自分)の視点に固執せず、複数の視点で考える
最後に、自己成長として、「学び力」「成長力」において、次のポイントを挙げています。
◆ 「一流」になる
◆ 小さなチャレンジをしてみる
◆ 目標設定は、SMARTの法則で
◆ 目標を自分にとって意味あるものにする
この本は、秘書として働く人だけではなく、広く組織の中で働くビジネスパーソン全員に必要なスキルが解説されていて、誰でも実践ですぐに役立つノウハウが学べます。
あなたも本書を読んで、最強のビジネス基礎力である「秘書力」、すなわち、尊敬と感謝でつながる仕事術を身につけることによって、一生モノのスキルをいくつも習得してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!