「持ち物を半分にしよう運動」を提唱し、60歳からの身辺整理を呼び掛けている本があります。
本日紹介するのは、松下電器産業(現パナソニック)勤務の後、漫画家として独立して各種の漫画賞を受賞している弘兼憲史さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
弘兼憲史『弘兼流 60歳からの手ぶら人生』(海竜社)
この本は、60歳という年齢を機に、「老前整理」をして、「身軽に生きる」ことを提唱している書です。これを機会に、「常識」という棚にしまったすべてのものを一度おろして、ひとつひとつ吟味してみませんか、と著者は呼び掛けています。
吟味するのは、物理的なものだけに限らず、家族、お金、生き方、友人といったものまで対象にすることを提案しています。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.持ちものを捨てる
2.友人を減らす
3.お金に振り回されない
4.家族から自立する
5.身辺整理をしたその先に
本書の冒頭で著者は、60歳からは「人生の縮小期」である、と述べていて、家も肩書きもいらないし、「見栄」や「こだわり」を捨て、自分が本当に必要なものだけがあればいい、としています。
著者の弘兼さんは、執着して大切なことを見誤ってはいけない、と自らの経験に照らしてアドバイスしています。著者は、志望私立中学も志望就職先も第2志望で、プロになるきっかけだった漫画賞も佳作したとれなかった、ということです。
こうした経験から、「見栄」や「こだわり」、「執着」といったものは、本当に果たすべき目標を見誤る原因になる、と言います。自分の人生において本当に必要なのは何なのか、今何をするべきなのか、それが大切なのです。
著者の弘兼憲史さんは1947年生まれの69歳で、まさに団塊の世代です。早稲田大学で私の先輩でもあり、まさにこれから60代をどう生きようかと考える際の手本として、その「生き方」を書いた著書に注目してきました。
そうした本の中でも、この本は肩の力が抜けて、まさに著者の現在の本音が出ているように感じます。とくに「参考になる」と感じた点を以下に記しておきます。
◆ 友達の多さで幸せは決まらない
◆ 60歳からは「人は人、自分は自分」で生きる
◆ 頑固にならずに柔軟に
◆ 同窓会で今の自分を確認する
◆ 老後の不安とは、すなわちお金の不安である
◆ お金に振り回されず、生活をサイズダウンする
◆ 使いきって死ぬ
◆ ゲーム感覚で節約生活
◆ 「家族はひとつ」という幻想を捨てる
◆ 家族は理解してくれる、この思い込みが悲劇を生む
◆ 「奥さんと一緒に旅行」という幻想も捨てる
◆ 何はなくとも料理をせよ!
◆ 積極的にボランティアをする
◆ 旅行へ、小さな冒険へ
◆ オープンカレッジ、カルチャーセンターで60の手習い
◆ どんとこい、逆境、カモン、ストレス
あなたも本書を読んで、「60歳からの手ぶら人生」をめざしてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を