「アメリカに新しい変化の波が現れた」として、生活革命を提唱している本があります。
本日紹介するのは、アメリカに暮らすライターの佐久間裕美子さんが書いた、こちらの書です。
佐久間裕美子『ヒップな生活革命』(朝日出版社)
この本は、ポートランド、ブルックリン、北カリフォルニアといったリベラルな都市を中心に、同時多発的に各地で同じような意識や価値観を共有する人たちによって起きている小さなムーブメントについて書いた書です。
世界中に散らばった小さなコミュニティは呼応し合って大きな文化の潮流を形成し、今の時代にあってインディペンデントな生き方をしたい人たちにヒントを与えてくれます。
アメリカの食べ物(コーヒーを含む)がなぜ急においしくなったのか、なぜ急にクラフトブームが起きたのかなど、危機をきっかけに「生きる」ということを改めて考え直した人たちのライフスタイル改革があります。
大手のチェーン店や量販店は避けて地元の個人経営の店を好み、健康志向で、添加物や保存料が入った食料を嫌い、食材を買うためにファーマーズ・マーケットに出向いたりもする。
お気に入りの交通手段は自転車で、なるべく車には乗らない。服装も大量生産された商品ではなく、古着や個人経営のブランドの商品を好みます。
こうした価値体系を持った人たちを「ヒップな人」または「ヒップスター」と呼んで、いわゆる「通」に近い意味で使われています。
コーヒーの分野では「サード・ウェーブ・コーヒー」というグルメコーヒーの盛り上がりが見られます。
また、ポートランドが「住みやすい都会」として、ヒップスターのライフスタイルを象徴的に表す街になっています。
本書は以下の4部構成から成っています。
1.アメリカに新しい変化の波が現れた
2.食を通して生き方を変える
3.足元を見つめ直してモノと付き合う
4.自分の場所を作る文化発信のチャンネル
本書で紹介されているアメリカの変化の波は、少しずつですが確実に世界を変えつつあるように感じます。例えば、以下のような変化の潮流は印象的です。
◆ 「責任ある食べ方」がニューヨークの食を変えた
◆ 消費行動をもたらす価値観も、ラグジュアリーや富から、企業責任や倫理、共感に変わってきている。
◆ 「より多く」から「よりよく」へ
◆ アメリカ人の「スペンドシフト」によって、主体的な買い方に変化
◆ 遠い異国で感化に作られたモノよりも、少し割高でも近くで作られたモノを買おう
◆ 贅沢から実質へのシフト
以上のような新しいライフスタイルへのシフトを本書では幅広く紹介しています。
あなたも本書を読んで、「ヒップな生活革命」について知り、自らのライフスタイルを改めて考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を