「私たちにとって、なんら目新しくない日々の当たり前。ちょっとした工夫で、働く人のための改革につなげられるのです。」と提唱している本があります。
本日紹介するのは、業務改善・オフィスコミュニケーション改善士で、あまねキャリア工房代表の沢渡あまねさんが書いた、こちらの書籍です。
沢渡あまね『働く人改革 イヤイヤが減って、職場が輝く!ほんとうの「働き方改革」』(インプレス)
この本は、働き「方」ではなくて、働く「人」、すなわち「働く人改革」に方向転換しなくてはならないと説いている書です。
例えば、減らすだけではなくて、会話を増やす、コミュニケーションを増やす、モチベーションを上げるなど、改革の定着には欠かせない、と著者は言います。
そしてこの本では次の2点を行っていくと述べています。
◆ ほんとうの働き方改革って?働く人改革って?「減らす」「増やす」の二つの面で皆さんと一緒に考えます
◆ 日本の企業で行われている、「当たり前」を工夫した取り組みを見ていきます。
本書は以下の9部構成から成っています。
1.働き方改革-残業をなくせばそれでいいんだっけ?
2.働く人改革の源泉は「主体性」
3.「減らす」仕事と「増やす」仕事
4.「らしさ」を育む四つの視点
5.世の中の企業の取り組み
6.改革に乗ってこない人たちをどうするか?
7.働く人改革は誰得?
8.働く人改革を定着させるコツ
9.働く人のための改革を
この本の冒頭で著者は、組織が成長し続けるためには、メンバーの主体性を認め、主体性を発揮できる職場環境に変えていく必要がある、と述べています。
そして、主体性のある職場にするポイントは次の4点だと提唱しています。
1.目標・ゴールに対する意識付けがなされているか?
2.権限委譲ができているか?
3.三つの承認欲求が満たされているか?
4.無理に「ワクワク」させようとしていないか?
ここで言う「三つの承認欲求」とは、①結果承認欲求、②行動承認欲求、③存在承認欲求の三つです。
次に、「増やす」仕事と「減らす」仕事については、ポジティブな仕事を増やし、ネガティブな仕事を減らすことが、真の働き改革だ、と著者は言います。
これを実行している組織の特徴として、以下の4つに積極的に取り組んでいるそうです。
1.知る
2.つながる
3.やってみる
4.やめてみる
本書の中盤では、世の中の企業の取り組みとして、以下の10企業の14事例を採り上げて紹介しています。
1.ポッケ
2.ヤマハ発動機
3.カウネット
4.ラクーン
5.日本ビジネスシステムズ
6.メディアシーク
7.興津螺旋
8.ヤフー
9.ナムコ
10.ジャトコ
この本の後半では、改革の抵抗勢力への対処法や、結局のところ「働く人改革」によって得をするのは誰か、という分析をしています。
そして最後に、改革を長続きさせ定着させる、次の「三つのキーワード」を解説しています。
1.さりげなく
2.もっと素直に!
3.らしさ
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では、今日もハッピーな1日を