「どんな仕事でも、話し方、伝え方が勝負です。」と説いている本があります。
本日紹介するのは、コンサルティング会社のHRインスティテュートを設立し、代表を経て、現在はフェロー・エグゼクティブコンサルタントの野口吉昭さんが書いた、こちらの書籍です。
野口吉昭『「話し上」「手伝え上手」が大事にしている47のルール:相手に響く言葉、響かない言葉』(知的生き方かた文庫)
この本は、「周囲の人たちを巻き込んでいい仕事をするには、自分の考えを “ 相手に伝わる言葉 ” にして実行していくことが大前提」という考えを基本として書かれています。
つまり、「話し方」「伝え方」の技術が仕事の出来を左右し、さらには自分自身の人間的成長を決定づける、と著者は述べています。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.話上手は「相手の心を開くポイント」をつかむのがうまい
2.「何を話すか」より「何を聞くか」
3.「伝える力」は話の組み立て方しだい
4.「信頼される人」が言うこと、言わないこと
5.いい人間関係が生まれる言葉
本書の冒頭で著者は、「いい空気づくりがうまい人は、例外なく “ 話し上手 ” 、“ 伝え上手 ” です。相手の気持ちに沿った話し方は、その場の空気を和やかにし、お互いのコミュニケーションを活発にする。」と説明しています。
すなわち、伝え方ひとつで相手の心が動き、それがきっかけで深い絆が築かれることもあるのです。
この本では、全部で「47のルール」として、「話し上手」や「伝え上手」が大事にしていることを整理していますが、とくに私の心に響いたものを以下に紹介します。
◆ 「もし~」を使えば、話が自在に弾み出す
◆ 会話の中に「相手の名前」をしのび込ませる
◆ 人は「よく聞いてくれる人」に話したがる
◆ 「さりげない特別扱い」が相手の心を揺さぶる
◆ 「会話の結び」は相手の話題で終わらせる
◆ 「目指すゴール」が決まれば、使う言葉も決まってくる
◆ 一文一文を短くすると、もっと主張が伝わる!
◆ 重要なポイントは「あえてゆっくり」
◆ 「言葉の無駄」を削ぎ落とせ
◆ できる人は、言葉に「色」をつけている
最後に、東日本大震災で被害を受けた施設を一時休園するという、東京ディズニーリゾートの次の「メッセージ」を紹介しています。
「あなたの笑顔にお会いするために
東京ディズニーリゾートは
ただいまお休みをいただき
皆様をお迎えする準備を進めています」
夢がかなう場所 東京ディズニーリゾート
これを普通の表現、例えば、「しばらく休園します。ご迷惑をおかけしてすみません。」という表現と比べると、相手とつながろうという温かさが伝わってくる、と著者は言います。
あなたも本書を読んで、「話し方」「聞き方」「伝え方」・・・・ “ ちっとした工夫 ” の積み重ねが、仕事人生を変えることを実感してみませんか。
速読法・多読法が身につくレポート 『年間300冊読むビジネス力アップ読書法「17の秘訣」』 を無料で差し上げます。ご請求はこちらをクリックしてください!
https://jun-ohsugi.com/muryou-report
では、今日もハッピーな1日を