書評ブログ

『ハチドリのひとしずく いま、私にできること』

南米エクアドルの先住民族の言い伝えを物語にして書籍化し、音楽家の坂本龍一さんや女優の中島朋子さんが大好きだと絶賛する本があります。

 

 

本日紹介するのは、文化人類学者環境運動家で、明治学院大学教授辻信一さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

辻信一『ハチドリのひとしずく いま、私にできること』(光文社)

 

 

この本は、中南米と北米に棲息する、体長10センチ前後の鳥についての物語です。色の違いによって340もの種類があると言われています。

 

 

ハチドリ「飛ぶ宝石」と呼ばれるように、その身体は玉虫色で、光の当たる角度とその明るさによって様々な色に変化します。

 

 

ハチドリの英名は「ハミングバード」ハチのように空中で静止して、花の蜜を吸う時に「ブーン」という音を立てることが、「ハチドリ」という名の由来です。

 

 

 

本書は以下の5部構成から成っています。

 

 

1.ハチドリのひとしずく

 

2.「金の鳥-クリキンディ」について

 

3.私は、私にできることをしている。

 

4.無理なく「引き算」 楽しく「ポトリ」

 

5.とべ、クリキンディ

 

 

 

この短い物語は、南アメリカの先住民に伝わるお話です。以下、『ハチのひとしずく いま、私にできること』(辻信一 監修・光文社出版)より引用します。

 

 

森が燃えていました

 

森の生きものたちは、われ先にと逃げて行きました

 

でもクリキンディという名のハチドリだけは、いったりきたり、くちばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは、火の上に落としていきます

 

動物たちがそれを見て、「そんなことをしていったい何になるんだ」といって笑います

 

クリクンディは、こう答えました

 

「私は、私にできることをしているだけ」

 

 

(以上、『ハチのひとしずく いま、私にできること』(辻信一 監修・光文社出版)より)

 

 

 

この短い物語が、多くの人々の感動を呼び起こすのはなぜでしょうか。今、地球全体が燃えて温暖化が急速に進んでいる、と言われています。

 

 

この本は、先日ご縁があって参加した、株式会社HRインスティテュート「ビジョンハウス倶楽部セミナー」として年2回定期開催している第21回目のイベントで紹介された時に、とても感銘を受けて読むことにしたものです。

 

 

世の中に対する影響力はほんの僅かかも知れませんが、私も、私にできることをやり続けようと思います。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を

 

 

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