書評ブログ

『逆境のリーダー ビジネスで勝つ36の実践と心得』

小さな組織が大きな組織にどう立ち向かうか逆境のリーダーがビジネスで勝つための「36の実践と心得」を記した本があります。

 

 

本日紹介するのは、三井住友信託銀行の異端児と呼ばれた元副社長で、現在は同行の企業年金業務の顧問を務める大塚明生さんが書いた、こちらの新刊書籍です。

 

 

大塚明生『逆境のリーダー ビジネスで勝つ36の実践と心得』(集英社)

 

 

この本は、小さな組織の信託銀行として、メガバンクの系列信託銀行ほか大きな組織の金融機関がこぞって注力する年金業務において、180戦160勝という、圧倒的な実績を上げてきたリーダーの著者が、その戦い方をその経験をもとに伝授してくれる書です。

 

 

 

本書は以下の5部構成より成っています。

 

 

1.強い組織はリーダーで決まる ~リーダーマインドがいかに強い組織に必要か~

 

2.勝てる事業戦略の作り方 ~小が大を制するには~

 

3.人を見極め、磨き、配置する ~組織力を最大化する~

 

4.勝てるマネジメントの極意 ~ 日々の戦いで大切なこと~

 

5.真のリーダーになるために ~リーダーとして成長し続ける心構え~

 

 

 

この本の冒頭で著者は、強い組織のリーダーの条件として、「現状を打ち破りたいのなら、まず自分ひとりでも戦いを始める」ことを挙げています。

 

 

つまり、本当のやりがいを求めるなら、自分が「出る杭」になり、組織を強くするべきだ、ということです。

 

 

また、組織の陣容としては、逆境を勝ち抜くリーダーには、たとえ少数でも「熱烈な支持者」が必要だと、著者は言います。

 

 

そして、リーダーは有言実行、そのプロセスまで宣言し、失敗を許す風土を作り、それぞれメンバーが役割を果たす組織を作ることが大切、ということです。

 

 

 

次に、事業戦略としては、巨大な相手に勝つためには先陣を切ること、環境変化に気づくこと、競合が真似できない圧倒的な強みを持って武器にすることが大切、と本書では述べています。

 

 

さらに、特定多数に狙いを定め、確実に成果を刈り取ることが必要です。そして業界内シェアはとくに重要だそうです。

 

 

 

また人材については、育てるものではなく見いだし磨くもの、と著者は説明しています。

 

 

人材の見極め方は、仕事に対する姿勢で、「何をやるべきか」を考える人材が戦力になる、としています。

 

 

著者独自の人材の考え方として、限られた戦力で組織力を最大化するため、「人材モジュール戦略」を提唱しています。これは、組み立てユニットの概念で、それぞれが高い機能を持つものの集合体という考え方です。

 

 

 

続けてマネジメントについて、「戦略-戦術-標準化」の三段階の枠組みをこの本では解説しています。

 

 

それは、①ターゲット顧客を決め、②最適な商品、どう提案するかを定め、③提案のためのシナリオとセールスツールを作成して各営業担当者にコンサルティング営業を習得してもらう、という三段階を言います。

 

 

お客様のニーズはアンテナでなくレーダーでキャッチし、価格競争はせず、PDCAをしっかり回していくことが大切です。

 

 

 

最後に、リーダーとして成長し続けるために、以下のことを提唱しています。

 

 

◆ リベラルアーツを学ぶ

 

◆ 守破離が独創性を育む

 

◆ 相手に厳しく、それ以上に自分に厳しく

 

◆ 自分にない視点を持っている人間の意見を聞く

 

◆ リーダーは実績がすべて

 

◆ 自分の道を貫く

 

◆ 苦しさや厳しさの先に、仕事の醍醐味がある

 

 

 

この本の最後で著者は、「逆境で事を成す」というフレーズをよく使うことを紹介しています。本来は、「順境は事をなし、逆境は人をなす」という言葉だそうですが、そうではなくて、逆境を言い訳にしないように自らを戒める意味を込めて、「逆境で事を成す」をモットーにしてきた、と言います。

 

 

あなたも本書を読んで、逆境のリーダーとしてビジネスに勝つための実践や心構えを学んでみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を

 

 

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