「世の中、何ごとも “ わかりやすい ” 方向に流れていきます。」と指摘して、そんな成熟した時代だからこそ、「抽象概念を扱う」という、不連続な変化を起こすために必要な知的能力の重要性を訴えている本があります。
本日紹介するのは、ビジネスコンサルタントで著述家の細谷功さんが書いた、こちらの書籍です。
細谷功『具体と抽象 世界が変わって見える知性のしくみ』(d ZERO)
この本は、社会や組織が「成熟期」に入っていく中で、「わかりやすさ」が求められているときだからこそ、逆に「抽象概念を扱う」という、不連続な変化を起こすために必要な知的能力の重要性を説いているものです。
本書が対象とする読者は次の2つのタイプを想定しています。
◆ 抽象概念を扱う思考力を高めて、発想力や理解力を向上させたいと思う読者
◆ 自ら具体と抽象という概念の往復を実践しながら周囲の「具体レベルにのみ生きている人」とのコミュニケーションギャップに悩んでいる人
本書は以下の22部構成から成っています。
1.抽象化なくして生きられない
2.数と言葉
3.精神世界と物理世界
4.デフォルメ
5.法則とパターン認識
6.関係性と構造
7.往復運動
8.相対的
9.本質
10.自由度
11.価値観
12.量と質
13.二者択一と二項対立
14.ベクトル
15.アナロジー
16.階層
17.バイアス
18.理想と現実
19.マジックミラー
20.一方通行
21.共通と相違
22.抽象化だけでは生きにくい
この本は、具体と抽象の往復になっていて、さまざまな具体例を用いて説明しながらも、抽象概念を扱っています。
そうした中で、「たかが抽象化、されど抽象化」ということを本書は提示しています。それは、数学や国語という学校教育にも現れ、また大学の「一般教養」にも見られます。
抽象という概念を今後どう使うかは読者の皆さんに任せる、と著者は言いますが、教養をさまざまな形で「具体化」できるかどうかは、抽象概念をどれだけ理解し、操れるかにかかっているのです。
あなたも本書を読んで、世界が変わって見える知性のしくみ「具体と抽象」について、しっかりと学んでみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を