「人生は、実に楽しいものです。人生100年、生きたいようにいろいろな生き方ができます。現在の日本は幸せな国なのです。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)、社会保険労務士、経済エッセイスト、国民年金基金理事の井戸美枝さんが書いた、こちらの書籍です。
井戸美枝『フリーランス大全』(エクスナレッジ)
この本は、フリーランスの始め方から働き方、稼ぎ方、老後の備え方まで、この1冊でわかるように記された書です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.フリーランス新時代がやってきた!
2.フリーランスになる前に知っておきたいこと
3.フリーランスで働く“コツ”と“キモ”
4.かしこいお金の管理と損をしない経営
5.フリーランスのための社会保障制度
6.資産運用で老後資金を備える!
この本の冒頭で著者は、フリーランスとして本当に大切なこととして、次の3つを挙げています。
◆ なんでも自分でやること、やれるようになること
◆ 自分のやろうとしていることや仕事が好きなこと
◆ お金の専門家になること
本書の前半では、「フリーランス新時代がやってきた!」および「フリーランスになる前に知っておきたいこと」ついて、以下のポイントを説明しています。
◆ 働けるうちは働きたい人が4割いる
◆「学び」「組み合わせ」「目的」のバランスで自らキャリアを切り開く時代
◆ フリーランスで働く高齢者が増加
◆ パラレルキャリアで独立の準備を
◆ 長寿だからこそ、中長期のキャリアプランを考える
◆ キャリアプラン、ライフプラン、マネープランの関係
◆ フリーランスになると社会保険が手薄になる
◆ 専門スキル × 複数社でリスクをへ
この本の中盤では、「フリーランスで働く“コツ”と“キモ”」および「かしこいお金の管理と損をしない経営」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ フリーランスこそ、業務を可視化して優先順位をつけ生産性を上げる
◆ Webサイトは仕事の受注窓口、SNSは市場調査
◆ フリーランスの働き方は、業務委託
◆「複式簿記」の青色申告で最大65万円の節税メリットを
◆ 請求書に必ず記載する5項目をチェック
◆ 経費になるもの、ならないものを把握
◆ 収入が不安定だからこそ、収支管理が大切
◆ 税金、社会保険料は、別口座にストックしておく
◆ フリーランスは毎年12月が決算月
◆ 現金の流れを管理するキャッシュフローが大切
◆ 法人成りのメリット、デメリットやタイミングを検討する
◆ 生活資金の科目は、「事業主貸」と「事業主借」として記帳する
本書の後半では、「フリーランスのための社会保障制度」および「資産運用で老後資金を備える!」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ フリーランスには雇用保険、労災保険がない
◆ フリーランスの社会保険は国民健康保険と国民年金のみ
◆ 毎年誕生月に届く「ねんきん定期便」をチェックする
◆ フリーランスが年金を増やす方法を知り、実践する
◆ iDeCo のすごい節税効果と国民年金基金
◆ フリーランスが積み立てで退職金を用意する小規模企業共済
◆ 非課税投資枠が1800万円ある新NISAを活用
◆「増やしたいなら」外国株式インデックス投信を積み立てる
この本はフリーランスに関するあらゆる留意点が記されていてお勧めですが、さらに定年前後のタイミングに特化して詳しくそのノウハウを解説した拙著『定年ひとり起業』シリーズ3部作および3冊を1冊に凝縮して大型のムック本にした新刊書を併せて読めば、さらに自分事としてフリーランス挑戦を考えていけます。
この本の締めくくりとして著者は、「いつまで働くか」を考える時には、「お金がいくらあれば、老後生活の経済的な不安がなくなるのか」を知ることが重要です、と述べています。
あなたも本書を読んで、フリーランスの始め方、働き方、稼ぎ方、老後資金の作り方を学び、フリーランスに挑戦してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3377日目】